極上の二人芝居として話題を呼んだオフ・ブロードウェイ・ミュージカル「MURDER for Two(マーダー・フォー・トゥー)」が、3年半の時を経て2025年に再び上演されることが決定した。坂本昌行と海宝直人の名コンビが再登場し、9月から10月にかけて東京、宮城、福岡、新潟、大阪、愛知の6都市を巡演する。
本作は、わずか二人の俳優が計13役を演じ分けながら、ピアノの生演奏と共に展開されるサスペンス・コメディ。アメリカでの初演は2011年、シカゴ・シェイクスピア・シアターにて幕を開け、6か月にわたりロングラン上演された。以降、オフ・ブロードウェイへの進出や全米各地での公演を経て、日本では2016年に坂本昌行と松尾貴史によって初上演。2022年には坂本と海宝の新コンビにより全国33公演が行われ、大きな反響を呼んだ。
2025年公演では、観客参加型の演出も復活。ピアノの弾き語りと怒涛のキャラクター切り替えが織りなす“抱腹絶倒、ドキドキ110分”が再び観客を笑いと驚きの渦に巻き込む。
主演の坂本昌行は、「3度目の上演が決まり、嬉しさと大変さが入り混じった気持ちだった」と語りつつ、「それぞれの役に込められた強烈な個性を再び演じられるのが楽しみだ」と意欲を見せた。共演の海宝直人も「前回に引き続き、坂本さんとの共演は非常に心強い」と述べ、「純粋に楽しんでもらえる作品にしたい」と来場を呼びかけた。
演出を務めるスコット・シュワルツとJ.スコット・ラップも「困難な時代にこそ、笑いと音楽で喜びを届けたい」とコメントしている。
物語の舞台は、著名な作家がバースデーパーティーの最中に銃で撃たれ死亡するという衝撃的な事件。刑事を目指す巡査マーカスが現場に駆けつけ、個性豊かな容疑者たちと対峙しながら、真犯人を探し出すまでの過程がユーモラスに描かれる。
脚本と詞はケレン・ブレア、音楽はジョー・キノジアンが担当。日本語版の翻訳は北丸雄二、音楽監督に岩崎廉、振付に本間憲一を迎え、テレビ朝日とシーエイティプロデュースが企画・製作を手がける。
本公演は、パルテノン多摩でのプレビュー(9月6日〜7日)を皮切りに、EX THEATER ROPPONGI(東京)、多賀城市民会館(宮城)、久留米シティプラザ(福岡)、りゅーとぴあ(新潟)、梅田芸術劇場(大阪)、東海市芸術劇場(愛知)を巡演予定。チケットは全席指定で税込11,500円。未就学児の入場は不可。
今なお進化を続ける伝説の“二人ミュージカル”「MURDER for Two」。その唯一無二の世界観を、ぜひ劇場で体感してほしい。
【公式サイト】https://murderfortwo.jp
【公式X】@murder_JP_2025