日本を代表する歴史学者・磯田道史が、明智光秀の生涯と謎に迫る特別番組「磯田道史の歴史をゆく 光秀の真実2時間SP」が、4月29日(火)よる8時よりBS日テレで放送される。最新の発掘・水中調査をもとに、幻とされた坂本城の全貌にも迫る注目の内容となっている。

本能寺の変後の光秀を追う 山崎の戦いに秘められた真実
番組前半では、「本能寺の変」後に抹消された明智光秀の痕跡を辿る。注目は、光秀軍が本陣を置いたとされる恵解山古墳。ここから発掘された火縄銃の弾丸を前に、磯田は「これが見たくてこの企画にした」と興奮をあらわにする。発見された弾丸や改変された古墳の構造を手がかりに、光秀軍の戦い方や劣勢の理由を読み解く。

また、山崎の戦いで秀吉軍の本陣となった宝積寺では、古文書『乙夜之書物』に記された光秀の最後に迫る。『乙夜之書物』研究の第一人者・萩原大輔氏を迎え、光秀敗北を決定づけた出来事について詳しく検証する。
最新発掘調査で幻の坂本城の真実に迫る
番組後半は、城郭考古学者・千田嘉博氏とともに、坂本城の発掘成果を紹介する。坂本城から出土した巨大な龍頭瓦や二色瓦の謎に磯田が迫り、光秀と信長の関係悪化の要因も探る。

さらに、昨年行われた発掘で出土し、科学調査中の貴重な遺物も特別公開される。これらの遺物から、磯田と千田が坂本城の実像を紐解いていく。
琵琶湖に沈んだ光秀の黄金伝説と坂本城の水中調査
史料に記された「多額の黄金を海中に投入した」との一文をもとに、光秀軍が琵琶湖に隠したとされる黄金にも言及。最新の水中調査により、湖底に眠る坂本城の石垣の存在が確認され、坂本城が後世の城づくりに与えた影響についても考察する。

出演者コメント 歴史の新たな解像度を求めて
磯田道史は「光秀最後の戦いを徹底検証し、勝利の可能性まで探った。発掘現場でしか得られない情報にも迫った特別な番組である」と語り、田中道子も「教科書では語られない驚きの事実に出会い、歴史への解像度が深まった」と視聴者に番組視聴を呼びかけた。

歴史ファン必見の2時間スペシャルとなる本番組。明智光秀という人物像を、これまでにないリアルな視点で浮かび上がらせる。
番組概要
-
番組名:磯田道史の歴史をゆく 光秀の真実2時間SP
-
放送日時:2025年4月29日(火)よる8時~9時54分
-
出演者:
-
磯田道史(国際日本文化研究センター 教授)
-
千田嘉博(城郭考古学者、名古屋市立大学 高等教育院 教授・奈良大学 文学部 特別教授)
-
田中道子
-