ブラッド・ピットが主演、エドワード・バーガーが監督を務める新作映画『The Riders(原題)』の制作が正式に決定した。A24が本作の世界配給と資金提供を行う。
本作は、アカデミー賞受賞俳優であるブラッド・ピットが主演を務め、『西部戦線異状なし』でアカデミー賞にノミネートされたエドワード・バーガーが監督を担当する注目作である。脚本は『サスペリア』のデヴィッド・カイガニックが執筆し、原作はティム・ウィントンによる1994年刊行の小説『The Riders』である。
物語は、ヨーロッパ各地を旅していたフレッド・スカリー(ピット)が、妻と娘とともにアイルランドへ辿り着くところから始まる。スカリーは、妻ジェニファーの突飛な提案により、古城の影にたたずむ老朽化した農家を購入し、自らの手で修繕を始める。しかし、資産整理のため一時帰国したジェニファーは、約束の空港に現れず、代わりに7歳の娘ビリーだけが到着する。ジェニファーからは一切の連絡がなく、ビリーも言葉を失っていた。スカリーの人生はこの瞬間、一変することとなる。
制作には、リドリー・スコット率いるスコット・フリー・プロダクションズと、ピットのプランBエンターテインメント(ジェレミー・クライナー、ディーディー・ガードナー)も参加する。バーガーとカイガニックもプロデューサーとして名を連ねる。
スコット・フリーは過去10年以上にわたりこの企画を温めており、カイガニックが小説を持ち込んだことがきっかけで始動した。バーガーが『ザ・テラー』でスコット・フリーとタッグを組んだ経緯もあり、再び両者の連携が実現した。ピットが出演を承諾したことで、本作は2025年のハリウッドで最も注目を集めるパッケージ作品となり、A24が激しい競争の末に獲得した。
撮影は2026年初頭にヨーロッパ各地で開始される予定である。A24は資金提供に加え、全世界での劇場公開も担当する。
ピットは、Netflix映画『The Continuing Adventures of Cliff Booth』の撮影を控えており、こちらはデヴィッド・フィンチャー監督、クエンティン・タランティーノ脚本による作品である。一方、バーガーはVaticanを舞台にしたスリラー『Conclave』の成功後、複数のプロジェクトのオファーを受けていたが、ピットの参加と脚本の完成により、『The Riders』が次回作となる見通しだ。
また、ピットは2025年6月に公開予定の大作『F1』にも主演しており、ジョセフ・コシンスキーが監督を務める。バーガーは2025年秋にNetflixで配信予定の『The Ballad of a Small Player』を控えており、主演はコリン・ファレル。こちらも賞レースでの活躍が期待されている。
ブラッド・ピットはCAAおよびブリルスティーン・エンターテインメント・パートナーズに、エドワード・バーガーはCAA、レンジ・メディア・パートナーズ、カサロット・ラムゼイに、デヴィッド・カイガニックはUTAおよびアノニマス・コンテントにそれぞれ所属している。
ソース:Brad Pitt To Star In Edward Berger’s ‘The Riders’ For Scott Free & A24