イタリア映画アカデミーが、国際的スターとして活躍する俳優ティモシー・シャラメに「映画功労賞」を授与すると発表した。授賞式は2025年5月7日、ローマにて開催される第70回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で行われる。
『DUNE/デューン 砂の惑星』やボブ・ディランの伝記映画『ア・コンプリート・アンノウン』などで知られるティモシー・シャラメが、イタリア映画界最高の栄誉の一つである「映画功労賞(David for Cinematic Excellence)」を受賞することが決定した。イタリアのアカデミー賞とも称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞において、今年の特別功労賞としての表彰となる。
イタリア映画アカデミーのピエラ・デタッシス会長は次のようにコメントしている。
「ヨーロッパにルーツを持ち、アメリカで活躍するシャラメは、現代国際映画界において最も予測不可能で才能にあふれた俳優の一人である。彼は作家性を持つパフォーマーでありながら、世界的なトレンドを生み出すスターでもある。今回の受賞は、質の高い革新的な作品群に取り組む優れた俳優として、また世界的な主役としての存在に対する賛辞だ。」
シャラメが国際的なブレイクを果たしたのは、イタリアの巨匠ルカ・グァダニーノ監督による青春恋愛映画『君の名前で僕を呼んで』である。ジェームズ・アイヴォリー脚本による本作で、シャラメは17歳の青年エリオ役を演じ、第90回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた。当時22歳でのノミネートは史上3番目の若さだった。
また、シャラメは近年もイタリアとの縁を大切にしており、2021年にはヴェネツィア国際映画祭でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』でレッドカーペットを沸かせ、翌年にはグァダニーノ監督との再タッグ作『ボーンズ アンド オール』でも同映画祭を訪れた。いずれも会場は熱狂的なファンで溢れかえり、その人気ぶりが話題となった。
今回の授賞式は、2025年5月7日にイタリア国営放送RAIで生中継される予定である。ローマの舞台で、シャラメがどのようなスピーチを披露するのか、世界中の映画ファンが注目している。
ソース:Timothée Chalamet to Receive Italian Award for “Cinematic Excellence”