福山雅治と大泉洋の“最強バディ”が帰ってくる。2023年4月期の日曜劇場枠(TBS系)で放送されたドラマ『ラストマン―全盲の捜査官―』が、完全オリジナルストーリーの劇場版として映画化され、2025年冬に全国公開されることが明らかになった。
全盲のFBI捜査官と孤高の刑事が再び手を組む
ドラマ『ラストマン』は、全盲のFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治)と、警察庁キャリアのエリート刑事・護道心太朗(大泉洋)が、立場も性格も異なるながらバディを組み、日本の難事件を次々に解決していく“痛快バディ・ミステリー”である。
皆実は、目が見えないながらも嗅覚や聴覚、触覚といった五感を駆使し、“事件を終わらせる最後の切り札=ラストマン”と呼ばれる敏腕捜査官。対する護道は、逮捕のためには手段を選ばない型破りな刑事で、当初は衝突を繰り返すも、互いの能力と信念を認め合いながら“無敵のバディ”へと変化していった。
血縁の真実、視聴者の心を揺さぶる衝撃の結末
全10話構成の連続ドラマでは、各話完結のミステリーとして娯楽性を保ちながらも、終盤に向けて2人の出生の秘密や41年前の未解決事件の真相が明かされる展開に。最終的に、2人が“実の兄弟”だったというサプライズが明かされ、多くの視聴者の涙を誘った。
この意外性と感動が評価され、初回視聴率は14.7%、最終回も13.4%を記録。全話で2桁を維持し、2023年4月クールの連ドラ最高視聴率を記録した。また、Filmarksでは平均★3.9(レビュー1,100件超)を獲得するなど、批評・ユーザー双方から高い評価を得ている。
映画版では“その後”を描く スケールアップした物語に期待
今回の映画化では、ドラマの最終回でアメリカ研修に向かった護道の“その後”を中心に、再び2人がバディとして事件に挑む姿を描く。脚本はドラマと同じく黒岩勉、監督は平野俊一が続投。演技派2人による重厚かつユーモアあふれるやりとりが、スクリーンでも堪能できる構成だ。
福山は「“面白かった”“楽しかった”というひと時が、観客の人生の良き瞬間になれば」と語り、大泉も「ド派手でコミカル、そして少し切ない――映画ならではの“ラストマン”を見せたい」と意欲を語っている。
さらに、永瀬廉や今田美桜をはじめとする若手実力派キャスト陣も出演予定。ティザービジュアルと特報映像(YouTubeリンク)もすでに解禁され、ナレーションはドラマにも出演した津田健次郎が務めている。
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「#ラストマン-全盲の捜査官-」
映画化決定!
━━━━━━━━━━━━━━━あの2人が帰ってくる──
超特報も解禁✨!ぜひ音声をONにして
最後までご覧ください🔊『映画ラストマン』今冬ロードショー#福山雅治 #大泉洋 pic.twitter.com/2SMNrRhFtZ
— 【公式】『ラストマンー全盲の捜査官ー』 (@LASTMAN_tbs) May 3, 2025
「社会派×エンタメ」の“新たなヒーロー像” 再び映画館へ
『ラストマン』の魅力は、視覚的な情報に頼らず、音や匂い、触覚を駆使して真相に迫る皆実の捜査スタイルにある。また、SNS拡散の暴走や財界汚職、DVといった社会課題を扱いながらも、1話完結形式でテンポよく事件を解決していく構成が幅広い世代に支持された。
福山は「“全盲のFBI捜査官”が当たり前に活躍する社会」を描くことこそが、多様性のある時代にふさわしいヒーロー像であると語っており、脚本の黒岩も「娯楽性と時代性の両立」を本作の核と位置付けている。
作品情報
タイトル:映画『ラストマン』
公開日:2025年冬 全国公開予定
原作:完全オリジナル
脚本:黒岩勉
監督:平野俊一
出演:福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜 ほか
制作:TBSテレビ
製作:映画「ラストマン」製作委員会