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『イカゲーム』最終章『Squid Game 3』ティーザー公開──Netflix最大のヒット作、完結へ


Netflixは、世界的ヒットを記録した韓国ドラマ『イカゲーム』の第3シーズン『Squid Game 3』のティーザー映像を公開した。2025年夏に配信予定の今作は、シリーズの最終章となる。映像内では「生き残るには、進むしかない(The Only Way Out Is Through)」というコピーが示され、壮絶な結末を予感させる内容となっている。

人気と視聴記録:世界を席巻した韓国ドラマ

『イカゲーム』は2021年9月に配信が開始され、配信開始からわずか28日間で1億4200万世帯以上が視聴。Netflix史上最大のヒット作として記録を打ち立てた。続くシーズン2は2024年12月に公開され、初週だけで1億3200万時間以上の視聴時間を記録し、前作を凌ぐ勢いで注目を集めた。

社会現象と文化的影響

作品は借金、貧困、格差社会といった現代の社会問題を背景に、子どもの遊びを模した命懸けのゲームを描く構成で、世界中の視聴者の共感を呼んだ。韓国国内では「ダルゴナ」菓子の売上急増や、劇中に登場した電話番号への迷惑電話が相次ぐなど、社会現象としても広く波及した。また、赤いジャンプスーツや仮面、緑のジャージなど象徴的な衣装がコスプレやSNSチャレンジとしてブームとなり、グローバルなカルチャーの一部となった。

批評家の評価と受賞歴

シーズン1はRotten Tomatoesで95%という高評価を獲得し、Metacriticでも69/100のスコアを記録。第74回エミー賞では、非英語作品として初めてドラマシリーズ部門で作品賞にノミネートされ、主演のイ・ジョンジェが主演男優賞を受賞するなど、計6部門での受賞を果たした。

シーズン2と今後の展開

シーズン2では、ギフン(イ・ジョンジェ)がゲームの黒幕を追う展開が描かれ、元軍人デホ(カン・ハヌル)やトランス女性のヒョンジュ(パク・ソンフン)、妊婦のジュニ(チョ・ユリ)ら新キャラクターが登場。終盤ではプレイヤーたちが反乱を起こし、ギフンの友人ジョンベ(イ・ソファン)がフロントマン(イ・ビョンホン)に処刑されるという衝撃的な結末が描かれた。

Rotten Tomatoesでは批評家から86%の支持を得たが、視聴者評価は62%と賛否が分かれた。物語の進行の遅さや前作の新鮮味の欠如が指摘される一方で、キャラクターの掘り下げや物語の深化を評価する声もある。

ティーザーに見るシーズン3の展望

公開されたティーザーでは、ギフンが棺桶でプレイヤー宿舎に戻るという異様なシーンを皮切りに、仮面を脱いだフロントマン、ゲームの新ステージ、VIPたちの姿、失踪していたジュノ(ウィ・ハジュン)の登場などがテンポよく映し出される。ラストには赤ん坊の泣き声が響き、妊婦ジュニの出産が迫っていることを示唆している。

『イカゲーム』は、韓国ドラマとして初めてグローバルな成功を収め、社会批評とエンターテインメントを融合させた金字塔としてその地位を確立した。最終章に向けて、世界中から注目が集まっている。