セガとColorful Paletteが手がけるアニメ映画『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』が、2025年5月11日時点で興行収入14億円、観客動員数110万人を突破した。公開から4か月近くを経てもなお人気が衰えず、5月9日からは4DX・MX4Dでの上映も始まり、臨場感あふれる映像体験が話題を呼んでいる。

初の劇場版『プロセカ』、オリジナルストーリーで高評価
本作は、セガとColorful Paletteが共同開発したリズム&アドベンチャーゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(通称:プロセカ)を原作とする劇場アニメで、2025年1月17日に公開された。累計ダウンロード数3,900万を誇る人気スマートフォンゲーム初の映画化作品として注目を集めていた。
アニメーション制作は『SHIROBAKO』『有頂天家族』などで知られるP.A.WORKSが担当。完全オリジナルストーリーとして、ゲームには登場しない“もうひとつの初音ミク”の姿と、彼女と少年少女たちの心の交流を描く。
5月9日より全国の劇場で4DX・MX4D上映開始 来場者特典も配布

4DX・MX4D版の上映では、シートの振動や風、水しぶき、香りといった五感を刺激する特殊演出が加わり、劇中の臨場感を体全体で味わえる。特に「歌が届かない苦しみ」をテーマに描いた繊細な演出が、より没入感のある体験へと昇華されている。
また、4DX・MX4D上映限定の来場者特典として、「開かれた窓のセカイの初音ミク」が描かれたメインビジュアル第2弾のクリアカードが配布されており、ファンから高い関心を集めている。特典は数量限定で、無くなり次第終了となる。
あらすじ:歌を「届けたい」ミクと、彼女を支える一歌の物語
物語は、音楽の街・シブヤを舞台に、星乃一歌がある日、見知らぬミクの歌を耳にすることから始まる。そのミクは「歌を届けたいのに届かない」と悩んでおり、一歌に近づくことでその悩みを乗り越えようとする。互いに触発され、絆を深めていく2人の姿が描かれた本作は、バーチャルシンガーと人間の心の交流を繊細に表現した青春群像劇となっている。
上映劇場:全国80館以上で4DX・MX4Dを展開中
4DX・MX4D上映は、TOHOシネマズ新宿(東京)、ユナイテッド・シネマ札幌(北海道)、109シネマズ大阪エキスポシティ(大阪)、イオンシネマ徳島(徳島)、ユナイテッド・シネマ福岡ももち(福岡)など、全国の主要都市を含む劇場で実施されている。上映館の詳細は公式サイトにて確認可能だ。
キャスト・スタッフ陣も豪華
本作には、藤田咲(初音ミク役)、野口瑠璃子(星乃一歌役)をはじめ、ゲーム版『プロセカ』のメインキャスト陣が多数出演。監督は畑博之、脚本は米内山陽子が務め、P.A.WORKSによる高品質なアニメーションがストーリーを引き立てる。
今後の展開にも注目
劇場版『プロジェクトセカイ』は、その興行収入と観客動員数に加え、SNSでの口コミ効果やリピーターの存在も追い風となり、今後さらにロングラン上映が期待される。また、4DX・MX4Dによる映像体験は、既に鑑賞した観客にも再来場を促す要因となっており、「もう一度観たい」「今度は体感型で」という声も多く上がっている。
映画ファン、ボカロファン、ゲームファンすべてにとって見逃せない本作。『壊れたセカイと歌えないミク』が届ける“想いの音”は、スクリーンを超えて観客の心に深く響いている。