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“Dr.マシリト”鳥嶋和彦、初の本格ビジネス書を上梓
株式会社小学館集英社プロダクション(ShoPro)は22日、書籍『ボツ 『少年ジャンプ』伝説の編集長の“嫌われる”仕事術』(四六判・308頁・税込1,760円)を刊行した。著者は『ドラゴンボール』の名物編集者として知られ、「Dr.マシリト」の愛称で一世を風靡した鳥嶋和彦だ。
本書は、漫画・アニメ・ゲームとメディアを横断しながら“特大ヒット”を連発してきた同氏の仕事哲学を、豊富な舞台裏エピソードとともに体系化した実践書である。

『ドラゴンボール』『ドラクエ』誕生秘話を初告白
鳥嶋氏は『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』をはじめ、『ONE PIECE』『NARUTO‐ナルト‐』『BLEACH』など週刊少年ジャンプの看板作品に深く関与してきた。本書では「人気急落を救った“天下一武道会”構想」「4時間の激論で決まった『ONE PIECE』連載」など、編集会議や作家との攻防を赤裸々に語る。
さらに、ゲーム分野では『ドラゴンクエスト』『クロノ・トリガー』にまつわるメディアミックス施策を検証。“漫画×ゲーム”の相乗効果を生んだプロデュース術が明かされる。
40年のジャンプ史を俯瞰できる三章構成
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第1章 『ドラゴンボール』誕生の真相
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第2章 なぜ『Dr.スランプ』のアニメ化は失敗だったのか
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第3章 編集長が『ONE PIECE』に反対した理由
超人気作が次々と登場し、少年誌編集のダイナミズムを体感できる構成だ。袋とじには「ヒットを生む七箇条」も封入されている。

© Kazuhiko Torishima / ShoPro 2025

プレッシャーと失敗から生まれた成功法則
ヒットの裏には数々の失敗もあった。
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アニメ化判断ミス──『Dr.スランプ』での“失敗”を糧に『ドラゴンボールZ』を立て直し。
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上層部との衝突──「ジャンプに貢献していない」と言われた『ドラクエ』を巡る土下座エピソード。
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原稿ボツ500枚──鳥山明氏に修正を求め続けた真意。
これらのエピソードを通じ、「嫌われても成果を出す」リーダーシップの核心に迫る。
豪華“被害者の会”コメントも収録
巻末には「マシリト被害者の会」と称するクリエイター陣の特別コメントを掲載。
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堀井雄二(『ドラゴンクエスト』ゲームデザイナー)
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桂正和(『電影少女』漫画家)
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稲田浩司(『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』漫画家)
第一線のクリエイターが語る“鬼軍曹”鳥嶋像が、読後の余韻を深める。
書誌情報
書名 | 『ボツ 『少年ジャンプ』伝説の編集長の“嫌われる”仕事術』 |
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著者 | 鳥嶋和彦 |
仕様 | 四六判/並製/308頁(1C) |
定価 | 1,760円(税込) |
発売日 | 2025年5月22日 |
ISBN | 978-4-7968-7447-2 |
発行 | 株式会社小学館集英社プロダクション |
商品ページ | https://www.amazon.co.jp/dp/479687447X |