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ゲイリー・オールドマンがナイト爵位を受章、チャールズ国王の誕生日叙勲式で栄誉


オスカー俳優が演劇への貢献で初の王室栄誉、同時に1,215名が受章対象に

チャールズ国王3世は誕生日叙勲式において、オスカー受賞俳優のゲイリー・オールドマンにナイト爵位を授与した。「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」や「スロー・ホーシズ」で知られる同氏は、演劇への貢献が評価され、王室からの栄誉を初めて受けることとなった。

オールドマンは、サー・ケネス・ブラナーやサー・ダニエル・デイ=ルイスといった同世代の俳優に続き、バッキンガム宮殿からの栄誉を受ける俳優の仲間入りを果たした。同氏は昨年、これまで王室栄誉を受けていない理由について質問された際、「断ったことはない。王室に聞いてほしい。王室からの承認はなかったが、それが現実だ。将来的にはあるかもしれない」とBBCニュースに語っていた。

エンターテインメント業界から多数受章

今回の叙勲式では、オールドマンを含む1,215名が栄誉を受けた。映画、テレビ、演劇界からも多くの著名人が名を連ねている。

国立劇場の退任ディレクターであるルーファス・ノリスも舞台への貢献によりナイト爵位を受章した。また、サッカー界からはデビッド・ベッカムのナイト爵位授与も確定している。

「マイノリティ・リポート」や「ウォーキング・デッド」で知られるサマンサ・モートンはCBE(大英帝国勲章コマンダー)を、「ブリジャートン家」のアジョア・アンドーはMBE(大英帝国勲章メンバー)をそれぞれ受章した。

ミュージカル界とテレビ界からも多数受章

ミュージカル界からは、「エビータ」や「キャッツ」で知られるイレイン・ペイジがデイム(女性のナイト爵位に相当)に叙せられた。また、「ザ・クラウン」のジェーン・ラポテールがCBEを、「フライデー・ナイト・ディナー」のトレーシー=アン・オーバーマンが反ユダヤ主義対策への貢献によりMBEを受章している。

テレビ界からは、人気番組「ストリクトリー・カム・ダンシング」の司会者テス・デイリーとクラウディア・ウィンクルマンが共にMBEを受章した。元BBC司会者のマーサ・カーニーはCBEを授与されている。

制作関係者も多数表彰

舞台裏で活躍する制作関係者も多数表彰された。「アンダーカバー・ボス」や「ザ・トレイターズ」の英国人プロデューサー、スティーブン・ランバート氏はOBE(大英帝国勲章オフィサー)を受章した。

「ドクター・フー」や「インダストリー」のプロデューサーであるジェーン・トランター氏はCBEを受章し、「この栄誉がバッド・ウルフの10周年記念年に届いたことは私にとって大きな意味がある。バッド・ウルフの運営は私のキャリアの中核であり、これまでのすべての仕事を愛してきたが、これに勝るものはない」とコメントした。

ランバート氏は「人々を楽しませ、引きつけ、そして願わくば人々を結びつけるストーリーを語るテレビ業界で働けることは特権である。この表彰は、長年にわたって一緒に働く喜びを得た並外れたチーム、すなわち才能ある同僚、協力者、クリエイターたちの証である」と述べた。

その他の受章者

「フィロメナ」で知られるBAFTA受賞プロデューサー兼脚本家のジェフ・ポープ氏がMBEを受章した。ITV の「コロネーション・ストリート」と「エマーデール」の責任者で間もなく退任予定のジョン・ウィストン氏にはOBEが授与された。

コムキャスト傘下のスカイのCEOであるデイナ・ストロング氏は事業とメディアへの貢献によりCBEを、スカイニュースの運営責任者ジャッキー・フォークナー氏はMBEを受章した。ベルリン国際映画祭のディレクター、トリシア・タトル氏にはMBEが授与されている。また、スクリーン・アライアンス・ウェールズのマネージング・ディレクター、アリソン・ダウゼル氏にはOBEが授与された。