Netflixは、体験型エンターテインメント施設「Netflix House」の3号店を米ネバダ州ラスベガスのストリップ地区に2027年開設すると発表した。これは、2025年末にフィラデルフィアとダラスでオープン予定の1号店・2号店に続く展開であり、同社のリアルな顧客接点拡大戦略の一環である。
「Netflix House」は、同社の人気コンテンツを体験・飲食・ショッピングなどを通じて楽しめる常設施設で、各店舗はそれぞれ10万平方フィート(約9,300平方メートル)を超える広大な空間を誇る。過去に開催された『ブリジャートン家』『ペーパー・ハウス』『ストレンジャー・シングス』『イカゲーム』といったライブイベントのノウハウを基盤に、より没入型の体験を提供するのが特徴だ。
フィラデルフィア店では『ウェンズデー』や『ワンピース』の世界を初めて立体的に再現。ダラス店では『ストレンジャー・シングス:エスケープ・ザ・ダーク』として、ホーキンスの廃墟を探索し行方不明者を探すアトラクションや、『イカゲーム:サバイブ・ザ・トライアルズ』の最新版が展開される。後者はすでにニューヨーク、ロンドン、シドニー、ソウルで人気を博している体験型イベントの進化版である。
また、両店舗には地元アーティストによるNetflixキャラクターの巨大壁画や彫刻作品が展示され、地域性を活かしたデザインが施される予定だ。さらに、2023年にラスベガスで話題を呼んだ体験型レストラン「Netflix Bites」の新バージョンもフィラデルフィアとダラスで展開される。
Netflixのチーフマーケティングオフィサー、マリアン・リー氏は次のように述べている。
「ついに、あなたが夢中になったNetflixの物語が“遊べて、買えて、味わえる”リアルな場所となる。ストローハットと冒険し、ホーキンスを探索し、ドラマにちなんだカクテルを楽しむ──それが『Netflix House』で実現する世界」
リー氏は続けて、「フィラデルフィア、ダラス、そしてラスベガスという魅力ある都市において、それぞれの地域文化と融合した新しいNetflix体験を提供できることをとても嬉しく思う」と語った。