2023年に配信され、大きな感動と反響を呼んだドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』。その待望の続編となるオリジナル映画『エンジェルフライト THE MOVIE』が、2026年2月13日(金)よりPrime Videoにて世界240以上の国や地域で独占配信されることが決定した。
主演は前作に引き続き米倉涼子が務め、脚本・古沢良太、監督・堀切園健太郎という強力な布陣が再集結。国境を越えてご遺体を家族の元へ送り届ける国際霊柩送還士の活躍を描く、涙と笑いの感動ヒューマンドラマが、映画としてさらにスケールアップして帰ってくる。
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映画『エンジェルフライト THE MOVIE』待望の続編が決定
本作は、海外で亡くなった人と、残された遺族の想いをつなぐ専門家「国際霊柩送還士」の姿を描いた物語である。
この度、配信日の決定と共に、主人公・伊沢那美(米倉涼子)が強い意志を感じさせる眼差しで前を見据えるキービジュアルが解禁された。前作で多くの視聴者の心を震わせたエンジェルハース社の面々が、映画でどのような新たな物語を紡ぐのか、期待が高まる。
原作・佐々涼子著「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」とは
ドラマと映画の根幹をなすのが、作家・佐々涼子氏によるノンフィクション作品「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社文庫)である。本作は、第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した傑作ルポルタージュだ。
佐々氏は、日本で唯一、海外で亡くなった日本人のご遺体を母国へ、日本で亡くなった外国人のご遺体を故郷へ搬送するサービスを専門に行う会社に長期密着取材を敢行。そこでは、テロや災害、不慮の事故、孤独死など、様々な理由で異国の地で命を落とした人々と、そのご遺体を故郷で待つ遺族の元へ送り届けるプロフェッショナルたちの姿が描かれている。
単にご遺体を搬送するだけでなく、損傷したご遺体を可能な限り生前の姿に近づけるエンバーミング(遺体衛生保全)を施し、文化や宗教の違い、複雑な国際法や手続きの壁を乗り越え、遺族が心ゆくまで最期のお別れができるよう全力を尽くす。原作は、その知られざる仕事の壮絶な現場と、そこで交錯する「生と死」、そして深い人間愛を丹念に描き出し、読者に大きな衝撃と感動を与えた。ドラマと映画は、この原作が持つ魂とリアリティを核としている。
前作ドラマの成功と「国際霊柩送還士」の活躍
2023年3月に配信された前作ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』は、配信開始直後からSNS上で感動の声が相次ぎ、大きな話題を呼んだ。
Amazonカスタマーレビューでは平均星4.7(2025年6月11日時点)という極めて高い評価を獲得し、日本のAmazon Originalドラマとしてレビュー最高評価を記録し続けている。さらに、2023年4月7日時点では、配信開始後3週間の国内視聴者数で日本のAmazon Originalドラマの1位を獲得するなど、記録的な成功を収めた。
物語の舞台は、羽田空港に事務所を構える小さな会社「エンジェルハース」。口は悪いが情に厚い敏腕社長・伊沢那美(米倉涼子)を筆頭に、個性豊かな社員たちが、時にぶつかり合い、時に助け合いながら、ご遺体と遺族に真摯に向き合う日々が描かれる。「大切な人を異国の地で失ったご遺族に、ちゃんと最後のお別れをさせてあげたい」という強い信念の下、彼らが繰り広げる涙と笑いのヒューマンドラマが、多くの視聴者の共感を呼んだ。
主演・米倉涼子らキャスト・スタッフ陣のコメント
映画化決定に際し、主演の米倉涼子氏をはじめ、脚本の古沢良太氏、監督の堀切園健太郎氏からコメントが寄せられた。
主演・米倉涼子氏(伊沢那美 役)
「私はもともと原作の『エンジェルフライト 国実霊柩送還士』の大ファンだったので、著者の佐々涼子さんの想いを引き継いで“THE MOVIE”という形でふたたびこの物語をお届けできることを嬉しく思います。この作品には、ひとつひとつの命にちゃんと物語があって、それぞれに愛や絆がある。どんな命にも意味があるというメッセージが込められています。エンジェルハースのメンバーがご遺族や故人の皆様に誠心誠意向き合う姿を、スタッフ・キャスト一丸となって心を込めて作っていますので、完成した作品を観たら私はきっとまた涙してしまうと思います。皆さんもぜひ大切な人を想いながらご覧いただけると嬉しいです。」
脚本・古沢良太氏
「皆さんの支持のおかげで、もう一度あの素晴らしい面々が集まってくれます。今回は映画ということで、また新たなチャレンジ。ですが描くべき芯は変わりません。「死」を描くということは「生」を描くことであり、無限にある誰かの人生はすべて語るべきドラマであると学んだ作品でした。身近な誰かの人生にひととき思いを馳せたくなるような作品になればと願っています。佐々涼子さんが遺してくださった宝石から生まれたビーズを、またひとつ、つなぐことが出来ることに感謝します。」
監督・堀切園健太郎氏
「SNSには、『身近な大切な人に思いを馳せ、今の生き方を見つめ直した』という前向きな感想が溢れていた。そんな中、幸運にも続編が決定。那美と幸人の話はどうなるのか、他のメンバーにも活躍して欲しいし、映画版としてスケールアップし、前作を上回るものを作らなければ意味がない。再び古沢さんと脚本作りで格闘する日々がはじまった。異国での突然の死によって浮かび上がる愛や絆。この作品は広い意味でのラブストーリーだ。国境を跨いで紡がれる多様な愛の物語をお届けしたい。」