株式会社KADOKAWAは、月刊コミック誌「電撃マオウ」で連載中の人気作『ざつ旅-That’s Journey-』(著:石坂ケンタ)のコミックス第13巻(2025年6月27日発売)の売上の一部を、令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金として寄付することを発表した。

目次
『ざつ旅-That’s Journey-』とは? 全国を巡る新感覚旅コミック
『ざつ旅-That’s Journey-』は、2019年3月に「電撃マオウ」で連載を開始した石坂ケンタ氏による旅コミックである。主人公の鈴ヶ森ちかが、SNSのX(旧Twitter)でアンケートを取り、選ばれた土地を実際に訪れるという、現実とリンクした新感覚の旅の模様を描いている。その独自性と全国各地の魅力的な描写が読者や各地の観光協会、地域住民から支持を集め、TVアニメ化もされるほどの人気を博している。
能登地方への旅が収録された第13巻、著者・編集部の想いを乗せて寄付を決定
今回寄付の対象となる『ざつ旅-That’s Journey-』第13巻には、石川県の能登地方への旅が収録されている。この縁から、著者である石坂ケンタ氏からの呼びかけにより、KADOKAWAおよび電撃マオウ編集部は、本コミックスの売上の一部を能登半島地震災害義援金に寄付することを決定した。
電撃マオウ編集部、石坂ケンタ氏からのコメント
今回の寄付にあたり、電撃マオウ編集部と著者・石坂ケンタ氏から以下のコメントが寄せられている。
電撃マオウ編集部は、「『ざつ旅-That’s Journey-』は実際に現地を訪れ、そこで得た気持ち、情景などを漫画にさせていただいています。現地に住まわれている皆様の温かい気持ちやおもてなしがあって、初めて存在できる作品です。能登地方は偶然訪問することとなった場所ですが、大変な状況にも関わらず、初来訪の石坂先生を優しく受け入れていただきました。今回の支援が、少しでも現地の皆様の支えになり、復興に繋がることを望んでおります。」と述べた。
著者:石坂ケンタ氏は、「2024年の12月、石川県を旅させて頂いた夜、金沢の居酒屋さんで隣の席のお客さん達の会話から『家を解体することになった』『来年はゆっくり出来るといいね』等の現地の方のリアルな声が漏れ聞こえて来ました。自分など本当に出来ることなど無く、無力であると身につまされる思いでした。そんな自分がのうのうとその能登の地で美味しい現地のものを頂き、美味しいお酒を呑み温泉に入りゆっくり出来るのは現地の方々あってのことと強く思います。そんな楽しかったという想いを描かさせて頂いたご縁と、その恩を少しでも返せたらと編集部と相談し、13巻の売上の一部を石川県に寄付させていただく運びとなりました。この寄付がほんの少しでも現地の方々の助力になれたらと願っています。そしてまた必ずまた能登の美味しいものを食べ、お酒を呑み、温泉に浸かりに行かせて頂きます。」と、現地への深い感謝と復興への願いを語った。
『ざつ旅-That’s Journey-』第13巻 書誌情報
- 書名: ざつ旅-That’s Journey- 13
- 著者: 石坂ケンタ
- 定価: 814円(本体740円+税)
- 発売日: 2025年6月27日(金)
- 判型: B6判
- ページ数: 162ページ
- ISBN: 978-4-04-916528-9
- 発行: 株式会社KADOKAWA
『ざつ旅-That’s Journey-』は、ざつな旅だからこそ癒やされる、新人漫画家・鈴ヶ森ちかの旅を描いた物語である。既刊1~12巻も好評発売中だ。