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【ネタバレ】もふもふ天国!『初恋DOGs』1話は犬のかわいさに降参。清原果耶と成田凌にナ・イヌ、犬が繋ぐ不器用な恋の始まり


TBSと韓国のスタジオ・ドラゴンが共同で製作するテレビドラマ『初恋DOGs』。本作は、犬が繋ぐ国境を越えたラブストーリーだ。こじらせた価値観を持つ大人たちが、愛犬たちのストレートな愛情表現を前に、どう変わっていくのか。その序章となる第一話は、犬がとにかくかわいい話だった。

三者三様の「こじらせた」大人たち

一人は、離婚裁判専門の弁護士、花村愛子(清原果耶)。法廷で不倫を冷静に立証する彼女は、「恋は錯覚」と断じ、仕事と愛犬サクラとの生活で自己完結した幸せを信じている。職場の飲み会よりも愛犬との時間を優先する姿は、現代的な自立した女性像を体現している。または、孤独とも言う。

もう一人は、動物病院の院長、白崎快(成田凌)。「ペットタウンを作る」という大きな夢を抱きながらも、どこか飄々として掴みどころがない。愛犬の将軍を連れており、「恋は動物の本能だ」と語る彼の価値観は、愛子と正反対である。

そして、韓国から来た謎の男、ウ・ソハ(ナ・イヌ)。大企業「ウロアグループ」の一員であるらしい彼は、亡き女性との約束を果たすためか、ある犬を追って日本へやってきた。その目的は、白崎が保護した犬、将軍である。

彼らの出会いは、愛子と白崎それぞれの愛犬、サクラと将軍の「一目惚れ」という、何とも微笑ましい出来事から始まる。しかし、飼い主たちの関係はそう簡単にはいかない。恋愛に冷めた愛子と、動物的本能を肯定する白崎。二人の対照的な恋愛観が、物語の序盤を牽引する。

そこへ、ソハの存在が大きな謎を投げかける。彼は将軍を「ロッキー」と呼び、執拗にその行方を追う。株主総会までに犬を確保しなければならないという彼の切迫した事情は、将軍が単なる迷い犬ではないことを示唆している。

物語は、サクラの体調不良というアクシデントをきっかけに動く。愛犬の緊急手術を前に、一人では何もできない自分の無力さを痛感する愛子。そんな彼女に、「いい飼い主だ」と優しく声をかける白崎。この一件で、二人の心の距離は少しずつ縮まっていく。

一方で、白崎の学生時代からの知り合いである犬カフェのオーナー、宮瀬優香(深田恭子)の存在も気になるところだ。彼女が語る「昔から不思議で何を考えているのかわからない」という白崎評は、彼のキャラクターに更なる奥行きを与えている。

とにかくかわいい犬たち

第一話の白眉は、何と言っても犬たちの愛らしい姿だ。寄り添って座る将軍(レオ)とサクラ(mie)の姿は、複雑な人間の感情とは対照的に、純粋でストレートな愛情を見せてくれる。犬のように素直になれない人間たちの滑稽さと愛おしさが、本作のテーマの一つであろう。

ラストシーン、ソハは白崎に対し「あなたの犬を奪いに来た」と宣戦布告する。彼の真意は何か。将軍に隠された価値とは。そして、犬によって引き寄せられた愛子、白崎、ソハの3人の関係はどう進展していくのか。

「犬から始まる恋」という設定に目新しさはないかもしれない。しかし、清原果耶、成田凌、ナ・イヌという存在感のある俳優陣の安定した演技で安心して見ていられる感じがある。こじらせた大人たちが、犬たちに導かれて本当の自分を見つけていく物語は、どう展開していくのだろうか。

 

登場人物
花村愛子(清原果耶)
白崎快(成田凌)
ウ・ソハ(ナ・イヌ)
渡辺功介(萩原利久)
弓削留美子(宮澤エマ)
大城貴司(なだぎ武)
杉本みちる(野呂佳代)
日下部謙(宮崎秋人)
三杉加奈(永瀬莉子)
夏木祐太郎(NOA)
小笠原理世(円井わん)
ソン・ヨンス(ジン・デヨン)
将軍(レオ)
サクラ(mie)
花村千佳子(坂井真紀)
宮瀬優香(深田恭子)
本澤恵太(岸谷五朗)