[PR]

【2025年カルロヴィ・ヴァリ映画祭】マイケル・ダグラス、27年越しに新トロフィーをサプライズ授与!『カッコーの巣の上で』50周年を祝う


025年7月5日、チェコで開催中の第59回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(KVIFF)で、ハリウッドの重鎮マイケル・ダグラスがサプライズでクリスタル・グローブ賞を授与された。ダグラスは、自身がプロデュースした映画史に残る名作『カッコーの巣の上で』の公開50周年を記念した修復版上映のために、同映画祭を訪れていた。

突然の授賞式と新しいクリスタル・グローブ賞
ダグラスは、チェコ出身の伝説的監督ミロス・フォアマンが手掛けた『カッコーの巣の上で』の上映前にステージに登壇。チェコのビールと食事を楽しんだことをユーモアたっぷりに語り、会場を沸かせた。

スピーチの後、映画祭のエグゼクティブ・ディレクターであるクリシュトフ・ムハ氏がダグラスを驚かせた。1998年にダグラスが同映画祭で受賞したクリスタル・グローブ賞は、2000年にデザインが変更される前の古いものであった。ムハ氏は「持ちにくい」と評判だったという旧デザインのトロフィーに代わり、女性が水晶玉を掲げる現行デザインの新しいトロフィーをダグラスに手渡したのである。

27年の時を経て「アップグレードされた」新しいトロフィーを手にしたダグラスに、観客は総立ちで熱狂的な拍手を送った。

父カーク・ダグラスへの感謝とプロデューサーとしての原点
ダグラスはスピーチで、この映画の製作機会を与えてくれた亡き父、カーク・ダグラスへの深い感謝を表明した。

「この本の権利を取得してくれた父、カークに感謝しなければならない。父は何年もの間、この作品を映画化しようと試みたが叶わなかった。彼が権利を売却しようとしたとき、私が『お父さん、どうか売らないでほしい』と頼み込んだんだ」と語り、プロデューサーとしてのキャリアがこの作品への強い愛情から始まったことを明かした。

アカデミー賞5冠、不朽の名作『カッコーの巣の上で』
ケン・キージーの小説を原作とする『カッコーの巣の上で』は、精神病院の権威的な体制に反抗する主人公ランドル・マクマーフィーの姿を通して、自由と支配の対立を描いた物語である。

この作品は、アカデミー賞の歴史において、作品賞(マイケル・ダグラス、ソウル・ゼインツ)、監督賞(ミロス・フォアマン)、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)、脚色賞の主要5部門すべてを独占した史上2番目の映画という金字塔を打ち立てている。

今回上映されたのは、アカデミー・フィルム・アーカイブによって修復されたバージョンであり、映画祭の「過去からの逸品」部門の特別ガラとして上映された。上映会にはダグラスのほか、共同プロデューサーであった故ソウル・ゼインツの甥ポール・ゼインツや、フォアマン監督の家族も顔を揃え、歴史的な名作の50周年を祝った。

ソース:Michael Douglas Receives Surprise Crystal Globe Award at Karlovy Vary