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『Dune』のレジェンダリー、『John Wick』のライオンズゲート買収を検討か:ハリウッド再編の波


映画業界に新たなM&Aの動きが浮上した。「デューン 砂の惑星」や「ゴジラ」シリーズで知られるレジェンダリー・エンターテインメントが、「ジョン・ウィック」や「ハンガー・ゲーム」シリーズを手がけるライオンズゲートの買収を検討していることが明らかになった。

レジェンダリーとライオンズゲート、提携の可能性を探る

レジェンダリー・エンターテインメントは、プライベートエクイティ大手のアポロが支援する企業である。一方、ライオンズゲートは今年5月にスタジオ部門とStarz事業を分離し、事業売却や提携に向けた動きを活発化させていた。

現時点では、両社はまず数本の映画作品での共同制作の可能性を探っている段階だという。もしこの提携が順調に進めば、より本格的な買収提案へと発展する可能性があると報じられている。

買収への道を開いたレジェンダリーの動き

レジェンダリーは昨年、中国の大連万達グループが保有していた株式を買い戻し、アポロと共同で経営権を掌握した。当時のレジェンダリーCEOジョシュ・グロード氏は、この株式買戻しがM&A戦略を推進するための重要な一歩であると述べ、「これまで大規模なM&Aについて話し合う際には、外国資本の問題に対処する必要があったが、その問題はもはや存在しない」と語っていた。

今回のライオンズゲートとの交渉は、レジェンダリーが積極的にM&Aを進める姿勢を示しているものとみられる。

ハリウッド再編の動き

ライオンズゲートの広報担当者はコメントを控えているが、今回の報道はハリウッドにおけるスタジオ再編の動きが活発化していることを示唆している。ストリーミングサービスの台頭や制作費の高騰など、変化の激しいエンターテインメント業界において、各スタジオは生き残りをかけて新たな戦略を模索している状況だ。

レジェンダリーとライオンズゲートの今後の動向は、業界の勢力図に大きな影響を与える可能性があるため、引き続き注目が集まるだろう。

ソース: Legendary Weighs Lionsgate Deal