[PR]

【ナイブズ・アウト3】新作『ウェイク・アップ・デッド・マン』はゴシック調に!ライアン・ジョンソン監督が構想と続編への意欲を語る


全世界でヒットを記録したミステリー映画『ナイブズ・アウト』シリーズ。その待望の第3作目となる『ウェイク・アップ・デッド・マン:ア・ナイブズ・アウト・ミステリー』について、監督・脚本を務めるライアン・ジョンソンが、その新たな方向性について口を開いた。前作『グラス・オニオン』の陽気な雰囲気から一転、新作は「ゴシック調」のダークなトーンになることが明らかになった。

By Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan – Star Wars: The Last Jedi Japan Premiere Red Carpet: Rian Johnson, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=69730944

『グラス・オニオン』とは真逆の「ゴシック調」で原点回帰へ

ライアン・ジョンソン監督は、2025年7月12日に公開された米ローリング・ストーン誌のインタビューで、2022年公開の前作『グラス・オニオン』と最新作との間に明確な違いがあると語った。

監督は「『グラス・オニオン』とは信じられないほど異なっている」と述べ、さらに「1ヶ月前に公開したティーザー予告編が示すように、よりゴシックで、より地に足のついたトーンだ。その点では1作目(『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)に近い」と説明した。

この作風は、ミステリーの女王アガサ・クリスティー以前の、エドガー・アラン・ポーにまで遡るような、ジャンルの真の起源に回帰するものであるという。ダニエル・クレイグ演じる名探偵ブノワ・ブランが、シリーズの原点ともいえる重厚な謎解きに挑む姿が期待される。

常に新しさを求める監督の創作哲学

2019年の『ナイブズ・アウト』が伝統的な推理小説へのオマージュだったのに対し、『グラス・オニオン』は地中海を舞台にした豪華でコミカルな作品であった。毎回作風を大きく変える理由について、ジョンソン監督は自身の創作姿勢に言及している。

「もし同じことを繰り返している、あるいは前回の焼き直しをしていると感じたら、それを観客から隠せるほど私は有能ではない」と監督は語る。「結局のところ、私が追い求めているのは、それぞれの作品における(新しい)経験なのだ。3年間、毎日同じものを昼食に食べているようなもので、新しいと感じるものを作ることに興奮する」と述べ、常に自身を刺激し続けるために、自己模倣を避けることが重要であるとの考えを示した。

シリーズ続編への意欲と豪華キャスト陣

今後の続編製作の可能性について問われたジョンソン監督は、具体的な構想はまだないとしながらも、意欲的な姿勢を見せた。

「毎回、うまくいくとは思えないような挑戦をしてきた。だからこそ素晴らしい気分だ」と語り、「どうやってまた新しいものを作れるだろうか?と自問自答することになるが、可能な限り作り続けたい」と、今後もブノワ・ブランの新たな事件を描き続けることに前向きであることを明言した。

『ウェイク・アップ・デッド・マン』のプロットの詳細は固く伏せられているが、主演のダニエル・クレイグの続投に加え、ジョシュ・オコナー、グレン・クローズ、ジョシュ・ブローリン、ミラ・クニス、ジェレミー・レナー、ケリー・ワシントン、アンドリュー・スコット、ケイリー・スピーニー、ダリル・マコーマック、トーマス・ヘイデン・チャーチといった、錚々たる豪華キャストが集結することが発表されている。

新たなトーンで描かれる名探偵ブノワ・ブランの次なる事件に、世界中の映画ファンから大きな注目が集まっている。

ソース:Rian Johnson