『ジョーズ』のスター俳優、リチャード・ドレイファス氏がウイルス性気管支炎のため入院し、週末に予定されていたファンイベント「SharkCon」への出演をキャンセルしたことが明らかになった。同氏は自身の状態について「かなりの痛みがある」と述べている。
緊急キャンセルと謝罪動画
ドレイファス氏は、フロリダ州タンパのフロリダ・ステート・フェアグラウンズ・エキスポで開催されたナショナル・ジオグラフィック主催のイベント「SharkCon」にて、ファンとの写真撮影やサイン会に参加する予定であった。しかし、SharkConのInstagramページに投稿された動画の中で、ドレイファス氏は病院のベッドに横たわった状態で、今年のイベントに参加できないことを謝罪した。
動画の中で同氏は「親愛なるファンの皆さん、ウイルス性…何でしたっけ?」と自身の妻、スヴェトラーナ・エロキン氏に尋ね、妻が「ウイルス性気管支炎よ」と答える場面があった。
医師の指示とファンへの配慮
ドレイファス氏は続けて、「医師から飛行機に乗ることはできないと言われました。そこまで行くには5時間も飛行機に乗らなければならないのです」と説明。さらに、「参加する予定で、とても楽しみにしていたので、本当に申し訳ありません。しかし、今回は参加できません。誰にも病気をうつしたくないし、私自身もこれ以上悪くなりたくありません」と述べ、ファンへの感染拡大を防ぐための苦渋の決断であったことを強調した。
「出席できないことにとても申し訳なく思っていますし、この明らかに感染力の強い病気に皆さんを曝すことはもっと悪いことだと感じています」と語った。しかし、同氏は「また別の機会があるでしょうし、その時は必ず参加します」と、今後の参加に意欲を見せた。
健康状態とファンへの感謝
動画の終盤では、「皆さんの幸運と幸福を願っています」と述べた後、「そして、私にとても同情してほしいし、皆さん自身にもとても同情してほしいですね」と冗談めかして付け加えた。「かなりの痛みがある。そして、それが最優先事項だ――私の健康が。そして、時間と十分な健康があることにとても満足している」と、自身の健康状態を正直に語った。
これに対し、妻のエロキン氏も「素晴らしいファンがいるわね。皆さんを愛しています。寂しいですが、またすぐにお会いしましょう」とコメント。ドレイファス氏も「彼女の言う通りだ」と応じた。
返金対応と共演者の参加
SharkConは、イベントの投稿で「事前に購入されたサイン会や写真撮影のチケットは自動的に払い戻しされます。連絡する必要はありません」と告知した。
SharkCon 2025には、ドレイファス氏のほか、『ジョーズ』の出演者であるジェフリー・ヴォーヒーズ、ジョナサンとスティーブン・シアール、カーラ・ホーゲンダイク、『ジョーズ2』のジョン・デュカキスとG・トーマス・ダンロップ、『ジョーズ3-D』のジョン・プッチ、ジャッキー・クンタリッチ・クック、リズ・スミスらが参加を予定していた。
なお、スティーヴン・スピルバーグ監督による映画『ジョーズ』は、今年8月29日にAMCシアターズで50周年記念のリバイバル上映が予定されている。