ジェームズ・キャメロン監督が映画化権を獲得したチャールズ・ペレグリーノ氏のノンフィクション書籍『Ghosts of Hiroshima』(広島の幽霊)の公式予告編が公開された。この書籍は、原爆投下80周年にあたる8月5日にBlackstone PublishingとThe Story Factoryから発売される予定だ。
キャメロン監督、長年の念願が叶う
『Her Name, Titanic』(タイタニックの彼女)でニューヨーク・タイムズのベストセラー作家となったペレグリーノ氏は、『アバター』と『タイタニック』の両作品でキャメロン監督の科学顧問を務めている。キャメロン監督は2024年9月に本書の映画化権を取得しており、『Ghosts of Hiroshima』は長年にわたるキャメロン監督の情熱的なプロジェクトであった。これは、彼が手掛ける作品としては、海洋客船の悲劇を描いたアカデミー賞受賞作以来、初となる『アバター』シリーズ以外の長編映画となる見込みだ。キャメロン監督は、『アバター』の撮影状況が許せば、本プロジェクトの撮影を開始する予定である。
マーティン・シーンの荘厳なナレーション
今回公開された予告編は、エミー賞を3度受賞したマーティン・シーンがナレーションを担当している。シーンはまた、本書のオーディオブックでもその声を貸している。シーンが映画の予告編でナレーションを務めるのは、過去にオリバー・ストーン監督の1991年アカデミー賞受賞作『JFK』の1度のみである。キャメロン監督は、シーンが『地獄の黙示録』で見せた力強いナレーションを挙げ、本作の主題に必要な重みと威厳を与えてくれると確信し、彼を直接選んだという。
ハンス・ジマーの音楽と歴史的音声
この新しい映像では、著名な作曲家ハンス・ジマーの音楽が使用されており、雲の上を高く飛ぶ飛行機が描かれている。映像は、1945年8月6日のハリー・S・トルーマン大統領の広島への原爆使用発表演説の音声から始まり、J・ロバート・オッペンハイマーがヒンドゥー教の聖典から引用した有名な一節「今や我は死となり、世界の破壊者となった」で締めくくられる。
二度の被爆を生き延びた日本人男性の物語
『Ghosts of Hiroshima』は、第二次世界大戦中、広島での被爆を生き延びた後、長崎へ向かう列車に乗り、そこでもう一度被爆した日本人男性の実話に焦点を当てている。本書は、長年の法医学的考古学調査と、200人以上の生存者とその家族へのインタビューに基づいて書かれている。ペレグリーノ氏は、シェーン・サレルノ氏のThe Story Factoryが代理人を務めている。