世界中で愛され続けるL.M.モンゴメリの名作「赤毛のアン」シリーズを原作としたアニメ『アン・シャーリー』。2025年7月18日、今後の物語の鍵を握るスペシャルトークショーがカナダ大使館で開催され、待望の第二弾キービジュアルが解禁された。イベントには川又浩監督、J.A.ハリソン役の太田光、中山佳子プロデューサーが登壇し、制作秘話や新章への期待を語った。
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爆笑問題・太田光が語るモンゴメリの「笑いのセンス」
イベントでは、まず物語前半「アヴォンリー編」を振り返る特別編集映像が上映された。その後、川又浩監督、太田光、中山佳子プロデューサーが登壇。
太田さんから川又監督へ、国民的名作をアニメ化するプレッシャーについて問われると、監督は「(原作が)大きな山過ぎてプレッシャーは感じませんでした」と堂々と回答。逆に監督から太田さんへ「原作者モンゴメリの笑いのセンスをどう思うか?」と質問が飛んだ。
これに対し太田さんは「実はモンゴメリさんの笑いのセンスが一番共感した部分」と明かし、「物語が描かれたある種、閉鎖的な時代に、良い意味での不謹慎さを全編を通して描いていると思っている」と、独自の視点で原作の魅力を熱弁した。
主演・井上ほの花からのサプライズ質問に太田「あのシーンを演じたかった」
残念ながらスケジュールのため登壇できなかったアン・シャーリー役の井上ほの花さんから、ビデオメッセージで質問が寄せられた。
井上さんの演じるアンについて問われた川又監督は「素晴らしかった。デビュー当時から知っているが、本当に立派になって感動した。アンの全てを好きになって欲しくて(キャストを)探している時に、井上さんに出会えて、これだ!と思った」と絶賛。
また、以前から「アンを演じたい」と公言していた太田さんには「もしアンを演じるなら、どのシーンをやってみたいか?」という質問が。太田さんは「リンド夫人に言い返すシーンはやってみたかったかな」と答え、会場の笑いを誘った。
さらに、来場者からの「ハリソンと太田さんの似ているところは?」という質問には、太田さんが「実はオウムを飼っている」と意外な共通点を告白し、会場を沸かせた。
新章「レドモンド大学編」へ!第二弾キービジュアルに込められた想い
この日、最大の注目を集めたのが、新章「レドモンド大学編」の幕開けを告げる第二弾キービジュアルの解禁だ。
中山プロデューサーは、第一弾ビジュアルとの対比を交えながら、その制作意図を説明。「第一弾ではアヴォンリーの美しい自然のなかの無邪気なアン達を描いたが、第二弾では一人の女性として前向きに生きる力と、彼女が選択し築いていく人生の姿を描いていると感じ取っていただければ」と語った。
ビジュアルで傘を差すアンの姿については、「雨はこれからのアンの人生を変えていくシーンの象徴でもある」と、今後の物語における重要な要素であることを示唆した。
トークショーは、7月19日から放送される「レドモンド大学編」への期待感が高まる中で幕を閉じた。
アニメ『アン・シャーリー』作品情報
不朽の名作「赤毛のアン」シリーズの3巻分を、全24話の新たな青春物語として描く本作。少女から大人へと成長していくアンの喜びや葛藤、そして恋の行方から目が離せない。
- 放送情報
- 本放送:NHK Eテレにて 毎週土曜日 18時25分~
- 再放送:NHK Eテレにて 毎週木曜日 19時20分~
- ※放送予定は変更になる場合があります。
- スタッフ
- 監督:川又浩
- シリーズ構成:高橋ナツコ
- キャラクターデザイン:土屋堅一
- 音楽:大島ミチル
- キャスト
- アン・シャーリー:井上ほの花
- マリラ・カスバート:中村綾
- ギルバート・ブライス:宮瀬尚也
- ダイアナ・バーリー:宮本侑芽
- フィリパ・ゴードン:安済知佳
- ロイヤル・ガードナー:川島得愛
- J.A.ハリソン:太田光
- 楽曲情報
- オープニング・テーマ:とた「予感」
- エンディング・テーマ:Laura day romance「heart」
- 公式サイト・SNS
- 公式サイト:https://anime-ann-e.jp
- 公式X:@anime_ann_e