[PR]

タイカ・ワイティティが新作『ジャッジ・ドレッド』映画の監督に決定:SFアクションの新たな幕開けか


オスカー受賞監督のタイカ・ワイティティ氏が、新作映画『ジャッジ・ドレッド』の監督を務めることが決定した。同氏の指揮のもと、人気ブリティッシュコミックのキャラクターが再び大スクリーンに登場する。脚本は、『フォール・ガイ』や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で知られるドリュー・ピアース氏が担当する。

新たな「ドレッドバース」の可能性

本作は現在、ハリウッドの各スタジオに売り込み中で、まだ配給会社は決定していない。しかし、今回の発表は、単なる一本の映画に留まらず、「ドレッドバース」とでも呼べるような、より広範な映画やテレビ番組のフランチャイズ化の可能性を秘めていると報じられている。

『ジャッジ・ドレッド』とは?

ジャッジ・ドレッドは、1970年代にライターのジョン・ワーグナーとアーティストのカルロス・エスケラによって生み出されたキャラクターだ。ディストピアと化した未来都市メガシティ・ワンを舞台に、法執行官であり裁判官でもある彼の活躍が描かれる。彼は生体工学の眼を持ち、ファシスト社会において裁判官、陪審員、そして処刑人としての権限を兼ね備えている。しばしばアメリカとイギリスの文化を風刺するテーマが盛り込まれ、週刊ブリティッシュアンソロジーコミック「2000 AD」で初登場した。

これまで、1995年にはシルベスター・スタローン主演で『ジャッジ・ドレッド』として映画化されたが、興行的に失敗に終わった。2012年にはカール・アーバン主演で『DREDD』としてリブートされたものの、高評価を得たにもかかわらず、こちらも興行収入は振るわなかった経緯がある。また、複数のビデオゲーム化もされている。

ワイティティ監督の手腕に期待

タイカ・ワイティティ監督は、マーベル・シネマティック・ユニバース作品である『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)と『ソー:ラブ&サンダー』(2022年)で2本のコミックブック大作を手がけた実績を持つ。また、自身が脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』や、スポーツコメディ『ネクスト・ゴール・ウィンズ』などの監督作がある。さらに、テレビシリーズ『レザベーション・ドッグス』の共同制作者でもあり、『アワ・フラッグ・ミーンズ・デス』やDisney+の『スター・ウォーズ』スピンオフ『マンダロリアン』のエピソード監督も務めている。現在、ソニー・ピクチャーズのためにジェナ・オルテガとエイミー・アダムスが出演する小説『クララとお日さま』の映画化も控えている。

ワイティティ監督の独特なユーモアセンスとシリアスなテーマを融合させる手腕が、ディストピアの世界観と痛烈な社会風刺を特徴とする『ジャッジ・ドレッド』に新たな息吹を吹き込むことが期待される。The Hollywood Reporterが最初に今回のニュースを報じた。