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クリスティーナ・アギレラ、名曲『Beautiful』冒頭のセリフは偶然の産物だったと告白 ─ 制作秘話を明かす


ポップ界のアイコン、クリスティーナ・アギレラが、2002年にリリースされた自身の代表曲の一つ「Beautiful」にまつわる驚きの制作秘話を明かした。曲の冒頭でささやかれる象徴的な一言「Don’t look at me(私を見ないで)」は、実は意図されたものではなく、レコーディング中のアクシデントだったという。

不安から生まれた「Don’t look at me」

アギレラは、2025年7月31日(木)に出演した英ラジオ番組『Heart Evenings With Dev Griffin』の中で、この逸話を語った。司会者のデヴ・グリフィンから、「Beautiful」のボーカルを横になりながら録音したというのは本当か、という質問がきっかけであった。

彼女は当時を振り返り、「ブースには私以外に誰かがいて、少し不安を感じていた。その気持ちが、この曲のテーマである『傷つきやすさ』や、その瞬間の脆さと結びついたの」と述べた。そして、その不安な感情から思わず漏れた言葉が、冒頭の「Don’t look at me」であったことを明かした。

プロデューサーが残した「生々しさ」

この偶然生まれたセリフを、プロデューサーのリンダ・ペリーが高く評価し、そのまま楽曲に残すことを決めた。アギレラはこの判断について次のように語っている。

「それは本当にリアルで、生々しく、本物の瞬間だった。そしてリンダはそれを曲に残してくれたの。このセリフは『私は自信がないけれど、それでも自分は美しいんだというポジティブな面を見ようとしている』という曲の導入として、内容を完璧に体現している」

この一言が、楽曲に深い奥行きと真実味を与え、世界中のリスナーの心を掴む一因となったことは間違いない。この曲は2003年2月、米ビルボード・ホット100で最高2位を記録する大ヒットとなった。

アイコニックなアルバム『Stripped』と「Dirrty」への思い

「Beautiful」が収録されたアルバム『Stripped』は、米ビルボード200で初登場2位を記録し、アギレラのキャリアにおいて最も象徴的な作品の一つとされている。

番組でアギレラは、同アルバムからのもう一つのヒット曲「Dirrty」のミュージックビデオについても言及。「とてつもなくワイルドで楽しかった。今まで撮影したミュージックビデオの中で最高の時間の一つだった」と振り返った。

さらに、「チャップスを履く度胸があった自分を誇りに思う。ハロウィンでファンが『Dirrty』の衣装を真似してくれるのを見るのが大好き。私がこれまで行ってきた創造的で自由な選択を、人々が再解釈して楽しんでくれるのは、本当に美しいこと」と語り、自身の作品がカルチャーに与えた影響を喜んでいる様子を見せた。

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