早見和真による長編小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)が、2025年10月期のTBS系日曜劇場でテレビドラマ化されることが決定した。主演は俳優の妻夫木聡が務める。
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主演・妻夫木聡で待望のドラマ化!『ザ・ロイヤルファミリー』
本作は、税理士から予期せぬ転身を遂げる男と、一代で築いた会社を率い、競走馬に夢を託すカリスマ社長、そしてその一族の波瀾に満ちた20年間を描く物語である。
主演の栗須栄治役を務めるのは、俳優の妻夫木聡だ。NHKの連続テレビ小説「あんぱん」での好演も記憶に新しく、9月には主演映画「宝島」の公開も控えるなど、今最も注目を集める俳優の一人である。
脚本は、舞台「はじめの一歩」やドラマ「95」などを手掛けた喜安浩平が担当。演出は、映画「ラストマイル」や「グランメゾン・パリ」でも監督を務める塚原あゆ子が手掛ける。豪華キャストとスタッフが集結し、壮大な物語を映像化する。
原作は山本周五郎賞受賞の感動作
原作である『ザ・ロイヤルファミリー』は、2020年に第33回山本周五郎賞と2019年度JRA賞馬事文化賞をダブル受賞した傑作小説だ。
山本周五郎賞の選考会では、選考委員の今野敏氏が「読めば読むほど感動した。2回目に読んだときは、途中からずっと泣きっぱなしだった」と絶賛するなど、多くの読者の心を掴んできた。
物語は、心に空虚さを抱える税理士の栗須栄治が、人材派遣会社のワンマン社長・山王耕造と出会うところから始まる。競馬に情熱を注ぎ、自らの所有馬に「ロイヤル」の名を冠して勝利を追い求める山王。二人は時に激しくぶつかり合いながらも、共に夢を追いかける。その濃密な人間ドラマと、馬主一家の栄光と葛藤に満ちた20年間が、涙なくしては読めない感動を呼ぶ。
原作者・早見和真も期待のコメント
今回のドラマ化決定に際し、原作者の早見和真は以下のようにコメントを寄せている。
「以前から『ザ・ロイヤルファミリー』が映像化されるとしたら、枠は「日曜劇場」しかないと思っていました。 とんでもない脚本ができています。 心からワクワクするキャスト、スタッフが集まっています。 「楽しみにしています」と放り投げるつもりはありません。 僕も“原作班”の一人として、素晴らしいドラマをお届けできるよう関わり続けたいと思っています。」
原作者自らも制作に関わることで、原作の世界観を忠実に、そしてドラマならではの新たな魅力を加えた作品になることが期待される。
ドラマ化記念、新帯で大重版が決定
テレビドラマ化を記念し、原作小説『ザ・ロイヤルファミリー』はドラマ化決定の新しい帯を巻き、大重版されることが決定した。2025年8月8日(金)頃より、順次全国の書店に並ぶ予定だ。ドラマ放送前に、原作の世界に触れてみてはいかがだろうか。
ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』作品情報
- 放送枠: TBS系日曜劇場
- 放送開始: 2025年10月クール
- 原作: 早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)
- 主演: 妻夫木聡
- 脚本: 喜安浩平
- 演出: 塚原あゆ子
原作小説『ザ・ロイヤルファミリー』書籍情報
- タイトル: ザ・ロイヤルファミリー
- 著者名: 早見和真
- 発売日: 2022年11月28日
- 定価: 990円(税込)
- ISBN: 978-4-10-120693-6