映画レビュー「ホビット」

hotaka-sugimoto 2013年1月6日

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つまんないわけないですよ。この物語にこの大金。そして監督がピーター・ジャクソンで外れる方がおかしい。

先に制作され、アカデミー賞まで受賞したロード・オブ・ザ・リングの前日譚であるこの誰もが知ってるこのお話。

これが前の３部作に関わる物語であるということは冒頭にフロドの登場によって示されます。これが世界中を興奮させた指輪を巡る三部作の「ビギンズ」だよという位置づけて、回想の形式で物語はスタートします。

人気シリーズのルーツを描くタイプの作品はここ数年ハリウッド映画の流行となっています。この映画も一応それにならっているといえば、ならっていますね。

物語はホビット庄で静かに暮らすビルボの元に魔法使いのガンダルフが押し掛けてきてドワーフたちの故郷を取り戻すための冒険に誘い出します。乗り気じゃなかったビルボですが、なぜかどんどんドワーフ達が家に押し掛け、食べ物とをあさりまくり、決起集会を開き出し、いい迷惑だと思いつつも冒険心がくすぐられてしまったビルボは彼らの旅についていくことに。
ヒゲもじゃでだれが誰だかわかりにくいドワーフ一行と魔法使いのガンダルフと特に取り柄のないビルボの大冒険がこうして始まります。

あとはもうノンストップの珍道中であります。山は崩れるわ、トロルに食われそうになるわ、ゴブリンの巣窟に迷いコンで凄まじい死闘を繰り広げるわ・・・

指輪も出てきますしね。ゴラムのCGが進化しております。キモカワイサも倍増です。

しかしおっさん濃度がここまで濃い映画もなかなかありません。エクスペンダブルズも違う方向性のおっさん濃度が濃かったですが、こちらも負けず劣らずのおっさん濃度。ヒゲのせいとヒロイン不在でこちらに分があるかもしれません。ガラドリエルも数分の出番のみという徹底した野郎の世界。

女と拳銃があれば映画はできるって云った人がいますが、おっさんだけでも映画はできるんですよ、ええ。

ロケーションもセットもCGも最高級に素晴らしい。

血湧き肉踊るとはこのことです。冒険活劇はこうあるべし。