芥川賞作家・綿矢りさの作家生活の集大成と位置づけられる新作長編恋愛小説『激しく煌めく短い命』が、株式会社文藝春秋より2025年8月25日、本日発売された。連載期間4年、原稿枚数1,300枚に及ぶ大作であり、女性同士の20年近くにおよぶ嵐のような関係性を描いている。

綿矢りさの集大成、圧巻の1,300枚で描く恋愛長編
『激しく煌めく短い命』は、著者史上最長となる圧巻のボリュームで紡がれる恋愛小説である。物語は京都と東京を舞台に、二人の女性の20年近くにわたる関係の軌跡を丹念に描く。
物語の主人公は、京都に暮らす久乃(ひさの)。彼女は中学校の入学式で出会った同級生の綸(りん)にひと目で心を奪われる。周囲からの偏見の目に晒されながらも、二人は手探りで互いの愛を育んでいく。
「名前なんか、どうでもいーやん。私は久乃が好き。久乃は私が好き。それで十分やろ」
しかし、ある出来事をきっかけに二人の関係は決定的に引き裂かれてしまう。それから十数年の時が経ち、東京の会社で働く久乃は、思いがけない形で綸との再会を果たすことになる。
発売に際し、著者である綿矢りささんから直筆のコメントも寄せられている。
<p style=”text-align: center; font-size: 0.8em;”>著者・綿矢りささんからの直筆コメント(写真:深野未季)</p>
著者プロフィール:綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年、京都府生まれ。2001年に『インストール』で第38回文藝賞を受賞し、華々しくデビュー。2004年には『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を当時最年少で受賞し、社会現象となった。
その後も精力的に執筆を続け、2012年に『かわいそうだね?』で第25回大江健三郎賞、2020年には『生のみ生のままで』で第10回島清恋愛文学賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いている。『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』など、映像化された作品も多数。本作『激しく煌めく短い命』は、これまでのキャリアの集大成として大きな注目を集めている。
書誌情報
- 書名:『激しく煌めく短い命』
- 著者:綿矢りさ
- 発売日:2025年8月25日
- ページ数:640ページ
- 判型:四六判 上製 上製カバー装
- 定価:2,585円 (税込)
- ISBN:978-4-16-392009-2
- 発行:株式会社文藝春秋
<p style=”text-align: center; font-size: 0.8em;”>書影:綿矢りさ『激しく煌めく短い命』(文藝春秋)</p>