VTuber事務所「ホロライブ」に所属するVTuber、星街すいせいが、グローバルビジネス誌「Forbes JAPAN」が発表した「世界を変える30歳未満の30人(Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025)」の日本版において、栄えある受賞者の一人に選出された。VTuberが同誌の表紙を飾るのは史上初であり、バーチャルな存在が社会に与える影響力の大きさを示す画期的な出来事である。
【受賞者発表】
📢Forbes JAPAN 30 UNDER 30
2025年の30人の受賞者を発表します!!!カバーを飾ったのは星街すいせいさん🏆
Forbes JAPAN初のVTuber表紙です。その他受賞者は、こちらをご覧ください。https://t.co/ASTpgz9y3j#u30fj #ForbesJAPAN#星街すいせい pic.twitter.com/1KMvNv0pRS
— 30 UNDER 30【ForbesJAPAN】 (@forbesjapan_30) August 25, 2025
Forbes JAPAN「30 UNDER 30」とは
「30 UNDER 30」は、Forbes誌が世界81カ国で展開する由緒ある特集企画だ。各分野で次世代を担う30歳未満の若き才能に光を当てるもので、過去にはメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手や、プロボクシング世界4階級制覇王者の井上尚弥選手など、各界のトップランナーが名を連ねてきた。星街すいせいの選出は、エンターテインメントの領域におけるVTuberという新しいカルチャーが、社会的に認知され、高く評価されたことを意味する。
星街すいせいの軌跡と功績
2018年にホロライブ0期生としてデビューした星街すいせいは、卓越した歌唱力とカリスマ性で瞬く間に人気を獲得した。アーティスト活動にも精力的に取り組み、その才能を開花させてきた。
特筆すべきは、2024年に公開されたミュージックビデオ「ビビデバ」である。同楽曲は、VTuber史上最速でYouTube再生数1億回を突破するという前人未到の記録を打ち立て、国内外にその名を轟かせた。さらに、2025年にはアーティストの聖地である日本武道館でのソロライブを成功させるなど、その勢いはとどまるところを知らない。
今回の受賞は、こうした彼女の目覚ましい活躍と、バーチャルアイドルという新たな領域を切り拓いてきた功績が総合的に評価された結果と言えるだろう。
多様な才能が選出された2025年版
今年の「30 UNDER 30」には、星街すいせいのほかにも、様々な分野で活躍する若き才能が選出されている。インディーアニメスタジオ「Studio Wrong」の3Dアニメーターである梨氏や、人気アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』でキャラクターデザインと総作画監督を務めたアニメーターのけろりら氏など、クリエイティブ業界からの選出も目立った。
VTuberカルチャーの新たな地平
星街すいせいがForbes JAPANの表紙を飾ったことは、VTuberが単なるサブカルチャーの枠を超え、社会や経済に影響を与える存在として認知された象徴的な出来事である。彼女の快挙は、後続のVTuberやクリエイターに大きな夢と希望を与え、業界全体のさらなる発展を促す起爆剤となるに違いない。バーチャルとリアルの境界線を融解させながら進化を続けるVTuberカルチャーの未来から、今後も目が離せない。