江戸木版画の企画制作を手がける株式会社版三は、人気アニメ『エヴァンゲリオン』と日本の伝統工芸を融合させる新アートプロジェクト『エヴァ・ジャポニズム』を発表した。その第一弾として、美人画の巨匠・喜多川歌麿の名作をモチーフにした浮世絵『エヴァ浮世絵 箱根八里美人三画揃』を、2025年8月29日より期間限定で販売する。
『エヴァンゲリオン』と伝統工芸が融合する『エヴァ・ジャポニズム』

『エヴァ・ジャポニズム』は、世代を超えて絶大な人気を誇る『エヴァンゲリオン』の独創的な世界観と、日本の伝統工芸が持つ美意識を掛け合わせ、現代における新しい日本美の創出を目指すアートプロジェクトである。
このプロジェクトは、江戸時代から続く浮世絵文化を現代に継承する版元・版三がプロデュースを手がけ、現代のアニメカルチャーと伝統技術の出会いから生まれる新たなアートの形を提案する試みだ。
第一弾は歌麿の美人画がモチーフの『箱根八里美人三画揃』

プロジェクトの第一弾として登場するのは、『エヴァ浮世絵 箱根八里美人三画揃』である。本作は、美人画の大家として知られる江戸の浮世絵師・喜多川歌麿の代表作の一つ「鳳凰三美人図」をモチーフに制作された。
作中では、『エヴァンゲリオン』のヒロインである綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー、真希波・マリ・イラストリアスの3人が、気品あふれる姫君の姿で描かれている。
「もしエヴァンゲリオンが江戸時代に存在したら、当時の人々はそれをどのように描き、後世に伝えただろうか」というユニークな着想から生まれた本作は、エヴァの世界をまるで御伽草子のように表現している。版三が得意とする浮世絵ならではの遊び心も随所に盛り込まれ、ファンにとって「新しいエヴァ」の魅力を発見できる逸品となっている。
伝統技術とこだわりの素材で制作
今回の作品は、現代の版画技術であるジークレー版画によって制作されている。絵の素材には、人間国宝・九代岩野市兵衛氏の工房である岩野平三郎製紙所や山口製紙所による純手漉きの越前和紙を使用。伝統的な素材に現代の技術を重ねることで、原画の繊細な色彩や筆致を忠実に再現している。
デザインは、株式会社版三の絵師・江幡喜之氏が担当。『未来少年コナン』や『ゴジラ』など、数々の有名作品とのコラボ浮世絵を手がけてきた同氏の筆致により、エヴァのヒロインたちが見事に浮世絵美人画へと転生した。
商品詳細と販売情報
『エヴァ浮世絵 箱根八里美人三画揃』は、レイ、アスカ、マリの3作品がそれぞれ2025年8月29日(金)から9月15日(月)までの期間限定で受注生産される。
商品名: エヴァ浮世絵 箱根八里美人三画揃(レイ/アスカ/マリ)
販売価格: 各30,000円(税別)
販売期間: 2025年8月29日(金) 12:00 ~ 9月15日(月) 23:59
販売方法: 上記期間による受注生産
販売数: 初版各200部(以降200部ごとに第2版、第3版と変更) ※全ての商品にシリアルナンバーが付属
販売元: 株式会社版三
公式オンラインショップ: 浮世絵工房 (https://www.ukiyoework.com/)
仕様
- 絵サイズ: 縦33.1cm × 横21.9cm
- 額サイズ: 縦41.2cm × 横30.0cm
- 素材(額装部分): 木製、アクリル、樹脂(裏板)
- 和紙(絵): 純手漉和紙(越前和紙漉元 岩野平三郎製紙所・山口製紙所)
- 技法: ジークレー版画


