一般社団法人日本レコード協会は、2025年度の秋学期より、法政大学で寄附講座「エンタメ産業と法」を開講することを発表した。本講座は、次代を担う学生のクリエイティブビジネスへの関心を高め、知的財産・著作権制度の重要性への理解を深めることを目的としており、法政大学での開講は3年連続となる。
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音楽からアニメ、映画まで、エンタメ業界の第一人者が登壇
本講座には、エンターテインメント業界の各分野を代表するトップランナーが講師として登壇する。レコード産業の現状から音楽配信、著作権管理、ライブビジネス、さらにはアニメ、ゲーム、映画、出版業界の課題と展望まで、多岐にわたるテーマで講義が展開される予定だ。
株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ代表取締役の辻野学氏、スポティファイジャパン株式会社代表取締役のトニー・エリソン氏、株式会社スクウェア・エニックス法務・知的財産部の田口悦宏氏、東宝株式会社法務部長の小野田光氏など、業界の最前線で活躍するプロフェッショナルから直接学ぶことができる貴重な機会となる。
令和7年度法政大学開講 日本レコード協会寄附講座「エンタメ産業と法」講義予定（敬称略）
- イントロダクション エンターテインメントと著作権
- 法政大学 法学部 教授 武生 昌士
- レコード産業の現状と課題
- 一般社団法人日本レコード協会 専務理事 佐藤 朝昭
- レコード会社のビジネス
- 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ 代表取締役 執行役員社長 辻野 学
- 音楽配信ビジネス
- スポティファイジャパン株式会社 代表取締役 トニー・エリソン
- 音楽著作物の集中管理
- 一般社団法人日本音楽著作権協会 常任理事 宇佐美 和男
- アニメ業界
- 株式会社バンダイナムコミュージックライブ 常務取締役 鈴木 孝明
- ライブ・コンサートビジネス
- 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会 会長／株式会社ディスクガレージホールディングス グループ代表 中西 健夫
- 放送業界
- 関西テレビ放送株式会社 制作局 東京制作部 部長 河西 秀幸
- 日本コンテンツの海賊版対策と偽グッズ対策の現状
- 一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構 代表理事 後藤 健郎
- ゲーム業界
- 株式会社スクウェア・エニックス 法務・知的財産部 ジェネラルマネージャー 田口 悦宏、マネージャー 大谷 友和
- 映画業界
- 東宝株式会社 コーポレート本部 法務部長 小野田 光
- 出版業界
- 一般社団法人日本書籍出版協会 専務理事 樋口 清一
- コンテンツをめぐる紛争
- 染井・前田・中川法律事務所 弁護士 前田 哲男
- 日本のコンテンツビジネス戦略
- 調整中
1992年から続く、未来のクリエイター・ビジネスパーソンへの投資
日本レコード協会の寄附講座は、1992年に協会の創立50周年事業の一環として開始された。以来、青山学院大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、これまで9つの大学で講座を開設し、30年以上にわたりエンターテインメント業界の未来を担う人材の育成に貢献してきた。
時代と共に「AI時代のエンタテインメントビジネスと著作権」など、テーマを進化させながら、常に業界が直面する課題と法の関係性を学生に伝えている。今回の法政大学での開講も、その歴史に新たな1ページを加えるものとなるだろう。