[PR]

映画『愚か者の身分』釜山国際映画祭で快挙!北村匠海・林裕太・綾野剛が最優秀俳優賞を3人同時受賞


アジア最大規模を誇る「第30回釜山国際映画祭」の授賞式が2025年9月26日に行われ、映画『愚か者の身分』(10月24日公開)の主要キャストである北村匠海、林裕太、綾野剛の3名が、そろってBest Actor Award(最優秀俳優賞)を受賞するという歴史的な快挙を成し遂げた。

本作は、TBSグループのコンテンツ製作会社「THE SEVEN」が設立からわずか3年で、初めて企画・製作・配給までを一貫して手掛けた劇場映画である。主要キャスト3名の同時受賞は極めて異例であり、本作が国際的に極めて高く評価されたことを証明する形となった。

審査員も絶賛「キャラクターに鮮やかな命を吹き込んだ」

授賞式では、審査員から3人の演技に対する授賞理由が語られた。

「それぞれ異なる個性を持ちながらも完璧に調和した3人の若い俳優たちの演技は、枠を超えてキャラクターに鮮やかな命を吹き込み、観客が登場人物と共に笑い、涙し、成長できる特別な力を示していた」と、彼らの演技が観客の心を動かす卓越したものであったと絶賛された。

林裕太、北村匠海・綾野剛のアクスタと共に感謝のスピーチ

授賞式には、3名を代表して林裕太が登壇した。残念ながら参加が叶わなかった北村からは「(色々な意味で)この映画を背負ってくれた存在として楽しんできて欲しい」、綾野からも「(劇中でも)光を追い続けた裕太くんが文字通り輝かしい場所に立つことを想像すると胸に来る」と、温かいメッセージが送られていた。

現地でトロフィーを受け取った林は、緊張した面持ちながらも堂々とスピーチを披露。日本から持参したという北村と綾野のアクリルスタンドを胸に、感謝の言葉を述べた。

「この映画において最も大切なことは、生きようとすることは決して愚かな選択肢ではないということです。たとえ大きな夢や何か大きな意義を見いだせなくても、自分を支えてくれる誰かがいるなら、ここに生きる意味は大いにあるということだと僕は思っています」と、作品に込められたメッセージを自身の言葉で語った。

さらに、「それを教えてくれたのがこの映画であり、今日来られなかった北村匠海さん、綾野剛さんです。今のこの特別な瞬間を、この特別な感情を、日本に帰って3人で分かち合いたいなと思います」と続け、会場は温かな拍手に包まれた。

映画『愚か者の身分』とは

映画『愚か者の身分』は、第二回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を原作とする作品だ。

Netflixシリーズ『今際の国のアリス』や『幽☆遊☆白書』といった世界的大ヒット作を手掛けたTHE SEVENの森井輝がプロデューサーとして制作を指揮。監督は、人間ドラマを巧みに描くことに定評がある永田琴が務めた。

物語は、愛を知らずに育った3人の若者たちの青春と、“闇ビジネス”から抜け出すための3日間を描く逃亡サスペンス。貧困と裏社会の中でもがきながら生き抜こうとする若者たちの姿を通して、世界中の観客の心に響く普遍的なテーマを追求しながらも、女性監督ならではの繊細さと力強さを兼ね備えた一級のエンターテインメント作品として完成した。

釜山国際映画祭では新設されたコンペティション部門に選出され、9月18日に行われたワールドプレミア(世界初上映)では、上映終了後に観客から盛大な拍手が送られ、受賞への期待が高まっていた。

作品情報

  • タイトル: 『愚か者の身分』
  • 公開日: 2025年10月24日(金)全国公開
  • 出演: 北村匠海、林 裕太、綾野剛 ほか
  • 監督: 永田 琴
  • 脚本: 向井康介
  • 原作: 西尾 潤「愚か者の身分」(徳間文庫)
  • プロデューサー: 森井 輝
  • 製作: 映画「愚か者の身分」製作委員会
  • 製作幹事: THE SEVEN
  • 配給: THE SEVEN ショウゲート
  • コピーライト: ©2025映画「愚か者の身分」製作委員会