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『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』制作陣がNYCCで語る!原作からの拡張や“遊園地”のようなアクションシーンが見どころに


2024年10月24日の劇場公開が予定されている『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』。その制作陣がニューヨーク・コミコン(NYCC)のパネルディスカッションに登壇し、TVシリーズからの進化や映画ならではの見どころについて語った。原作でも屈指の人気を誇る「レゼ篇」が、スクリーンでどのように描かれるのか、その制作秘話が明かされた。

TVシリーズの強みを継承し、劇場版として昇華

パネルディスカッションには、本作で助監督を務める中園真登氏、MAPPA代表取締役で統括プロデューサーの大塚学氏、CGIプロデューサーの淡輪雄介氏が登壇した。

中園氏は、吉原達矢監督率いる制作チームが「TVシリーズの強みを継承し、原作漫画とアニメのエッセンスを劇場映画として最高の方法で際立たせることに注力した」と語る。劇場版ならではのスケール感に対応するため、細部にわたる調整が行われたという。

「例えば、ビジュアル面ではマキマの髪色を変更しました。映画のスクリーンでより際立つよう、さらに鮮やかな色合いにしています。TVシリーズを継承しつつも、サイズ感が異なるため、すべての背景が劇場のフレームに収まるよう、多大な労力を費やしました」と、中園氏は具体的な変更点を明かした。

原作の「行間」を埋めるセリフと演出

漫画から映像作品へと翻案する上での課題について、中園氏は原作のセリフを拡張した点に言及した。

「漫画のコマとコマの間にはセリフがありません。我々はその行間を創作し、セリフが際立つようにしなければなりませんでした」と説明。特に、本作の鍵となるデンジとレゼの関係性については、より深く感情移入できるよう演出に工夫を凝らしたという。

「レゼとデンジは非常にパーソナルで、親密な関係を築きます。デンジがレゼをとても可愛いと感じるように、観客にもデンジと同じ気持ちを抱いてもらえるような演出を心がけました」と語った。

2Dと3Dが自然に共存する映像美

『チェンソーマン』の魅力の一つである、2Dと3Dを融合させたハイブリッドなアニメーションについても言及された。CGIプロデューサーの淡輪氏は、「2Dと3Dが、ひとつの映像として自然に共存することを目指した」とコメント。TVシリーズで培ったノウハウを活かしつつ、劇場の大きなスクリーンに耐えうるクオリティを追求したことがうかがえる。

監督が語る「遊園地のアトラクション」のようなアクション

パネルの後半では、吉原達矢監督とキャラクターデザインを手がける杉山和隆氏からのメッセージが紹介された。

杉山氏は、「この映画で、我々スタッフ一同は『チェンソーマン』の楽しさと魅力を一人でも多くの人に伝えたかった。だからこそ、今回も全力を尽くしました。藤本タツキ先生の描くキャラクターの魅力を最大限に引き出すよう努めています」とコメント。さらに、アクションシーンについては「まるで遊園地のアトラクションのようです。頭を空っぽにして楽しむことができます」と、その迫力と爽快感をアピールした。

吉原監督は、「『レゼ篇』では、ラブ、バイオレンス、アクション、ロマンス、サメ…全く新しいジャンルが生まれたと信じています。どのキャラクターの視点で物語を追うかによって、その衝撃は異なるはずです」と、作品の多面的な魅力を語った。さらに、「『チェンソーマン』では、悪魔は血を摂取することで力を取り戻します。『レゼ篇』のために、制作チームの全員が大量の血を捧げました。その結果、この映画はエネルギーに満ち溢れています」と、制作陣の情熱を表現した。

なぜ続編はTVシリーズではなく劇場版だったのか

TVシリーズ第1期の続編が、なぜTVシリーズではなく劇場版として制作されたのか。その理由について、大塚プロデューサーは次のように説明した。

「『チェンソーマン』のTVシリーズ第1期は高く評価され、続編制作の話が持ち上がりました。我々は続編をTVではなく、映画として作りたいと考えました。非常に多くのファンが楽しんでくれた作品なので、『チェンソーマン』は独立した一本の映画として公開されるべきだと感じたのです。その実現のために、国際配給においてソニー・ピクチャーズが我々を助けてくれると感じ、協業を決めました」

ファンからの大きな期待を背負い、制作陣の並々ならぬ熱意が注がれた『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』は、10月24日に全米の劇場で公開される。

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