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トランプ政権への「No Kings」抗議デモ、全米50州に拡大 ― デ・ニーロ、キンメルらハリウッド著名人も続々支持表明


10月18日、ドナルド・トランプ米大統領とその政権に対し抗議する「No Kings(王はいらない)」デモが、全米50州の都市や町で一斉に開催された。6月に続き今年2度目となる大規模デモには数十万人の市民が参加し、ハリウッドの著名人からも続々と支持の声が上がっている。

 

全米に広がる抗議の波、ICEの強制捜査など焦点に

今回の「No Kings」抗議デモは、全米各地で抗議の声を上げるものだ。特に、ICE(移民・関税執行局)による強硬な強制捜査は、6月のデモに引き続き主要な争点となっている。

さらに、主要都市への州兵投入や、連邦政府プログラムの大幅な予算削減に対しても、抗議者たちは強い懸念を示している。シカゴのデモに参加した人々は、政権の強権的な姿勢を非難するプラカードを掲げた。

 

「我々は再び立ち上がる」ハリウッドが連帯を表明

この国民的な抗議行動に対し、ハリウッドの著名人たちがSNSやメディアを通じて続々と支持を表明している。

アカデミー賞俳優のロバート・デ・ニーロは、10月9日に政治活動団体「Indivisible」のTikTokアカウントに登場。「250年前、アメリカ人は国王ジョージ3世の支配を拒否した。今、我々には王になろうとする者がいる。ドナルド1世だ。我々は再び立ち上がる」と述べ、非暴力での抗議参加を強く呼びかけた。

人気司会者のジミー・キンメルは、自身のInstagramにトランプ大統領を揶揄する数十のニックネームが並んだインフォグラフィックを投稿。「#NoKings のポスターを作るときは覚えておいて…ドナルド・トランプは良いニックネームが大好きだ」と皮肉を込めてキャプションを付けた。「Commander-in-Theif(泥棒最高司令官)」「Orange Julius Caesar(オレンジ・ジュリアス・シーザー)」などの例が示されている。

トランプ政権に対し最も批判的な俳優の一人であるマーク・ラファロは、Threads(スレッズ)で各地のデモの様子を共有。「素晴らしい。非常に多くの人々が米国を愛し、NO KINGsを望んでいる」と称賛した。

8度のオスカーノミネートを誇る女優のグレン・クローズも、「寡頭制主義者はいらない。独裁者はいらない。専制君主はいらない。独裁君主はいらない。王はいらない!!」と書かれたサインを掲げる写真をInstagramに投稿。リンカーンのゲティスバーグ演説を引用し、「人民の、人民による、人民のための政府が、この地上から滅びないように」と民主主義の危機を訴えた。

このほか、俳優のジョン・キューザックはシカゴのデモ現場でインタビューに応じ、「右派が弄んできたファシスト的で権威主義的なコスプレが、本物に成り下がるのを見るのは悲しい」と現状への危機感を語った。映画監督のポール・シュレイダーも、タイムズスクエアでのデモの写真をFacebookに投稿し、「私もそこにいた」と連帯を示している。

ソース:Jimmy Kimmel, Robert De Niro and More Support of No Kings Protests