HYBEとTrafalgar Releasingは24日、世界的なポップグループBTSの映画祭「BTS MOVIE WEEKS」が、全世界の興行収入で1000万ドル(約15億円)のマイルストーンを突破したと発表した。
目次
BTSのキャリアを辿る4本のリマスター映画
「BTS MOVIE WEEKS」は、BTSのキャリアを網羅する4本のコンサートフィルムを特別にキュレーションし、リマスター版として上映したグローバルな祭典である。
上映されたのは、グループの成長と進化を時系列で示す以下の4作品だ。
- 『BTS 2016 Live The Most Beautiful Moment in Life On Stage: Epilogue Remastered』
- 『BTS 2017 Live Trilogy Episode III the Wings Tour the Final Remastered』
- 『BTS 2019 World Tour ‘Love Yourself: Speak Yourself’ London Remastered』
- 『BTS 2021 Muster Sowoozoo』
世界80地域・2700スクリーン以上で展開
この映画祭は世界80以上の国と地域、2700以上のスクリーンで公開された。基本的な上映期間は9月24日から10月5日までであったが、韓国、ベトナム、そして日本では10月下旬から11月にかけて延長公開されている。
配給は、韓国(Megabox)と日本(Avex)を除く全世界市場をTrafalgar Releasingが担当した。
ARMY BOMBと歌声が響く「イベントシネマ」
本イベントは、2026年に予定されているグループの待望の再集結を前に、ARMY(BTSの公式ファンダム名)が支援を示すために集結する場となった。
期間中、映画館のロビーはメッセージウォールなどで装飾され、祝福の空間へと変化した。特筆すべきは、ファンが自身の「ARMY BOMB」(公式ライトスティック)を持ち込み、ヒット曲に合わせて歌うことが奨励された点である。これは従来の映画館での鑑賞マナーの枠を超えたものであり、スクリーンはダンスフロアさながらの熱気に包まれた。
また、公式ウェブサイトではカスタムスローガンのデザインが提供され、世界中で11万件以上のダウンロードを記録。ファンはこれをスクリーンで掲げ、一体感を高めた。
「BTSの揺るぎない力の証」
Trafalgar ReleasingのCEOであるマーク・アレンビー氏は、「『BTS MOVIE WEEKS』への反応に心から興奮している。これはBTSの揺るぎない力と、彼らの復帰への期待の高さの証であると同時に、グローバルなイベントシネマ体験を創造する革新的な新手法を示すものでもある」とコメントした。
HYBEとTrafalgar Releasingの新たな試み
「BTS MOVIE WEEKS」は、HYBEとTrafalgar Releasingがフェスティバル形式で提携する3度目の企画であった。これは、クラシックなK-POPコンサートを、ファン参加型のアクティベーションと共にテーマ性のあるシリーズとして上映する試みである。
過去には、中南米での「Hybe Cine Fest」(2024年)やアジアでの「Hybe Cine Fest」(2025年)など、地域限定での開催はあったが、今回の「BTS MOVIE WEEKS」はこの形式における初のグローバル展開となった。
