お目当ては、Vuzix corporationさんが出展していたSTAR1200という、AR(拡張現実)機能搭載のメガネ。
実験、研究レベルではいろんんあとこが作ってますが、ARメガネが商用化されるのはこれが初とのこと。お値段は44万9千8百円なり。
デモでは、製造業関連の作業支援用のアプリを見せてもらいましだが、例えばスマフォと繋げばセカイカメラにもなんでも使えるだろう、ということです。
解像度、フレームが狭いこと、メガネ単体では使えないなど、まだ改良されなければいけない点はたくんあるんですが、これを映画館で使用できれば、非常に面白いと感じました。
マーカーレス型のAR対応なので、映画の中の特定のシーンや風景にARを仕込めばそのシーンだけ、スクリーンにはいないキャラクターを表示させたり、スクリーンからではなく、横の壁から何かを飛び出させることも可能になる。もしかしたら、正面のスクリーンだけじゃなく、360全体をスクリーン化することも将来的には可能かもしれない。
さらには、メガネごとに違うアプリを実装させれば、同じ映画でも違うキャラクターを表示させたりすることもできるはず。
このメガネはジョニー・デップ版、こっちのメガネはブラッド・ピット版、こっちはディカプリオ版とか、同じ映画の別キャストバージョンを簡単に作れるようになるかもしれないなあ。そうしたら僕みたいな映画好きは、全パターン見るために何度も同じ映画に足を運ぶだろうなあ。
舞台では、一つの公演でキャストAバージョン、Bバージョンとあって、キャストを入れ替えたバージョンをよくやりますが、AR使えば、映画でもそれをできるようになるかもしれません。
しかし会場は、ハードウェア関連の企業の方しかいませんね。こういうハードウェアの催し物にソフトに関わる人間が行く事は大事だと思うんですけどね。技術があってもそれをどう生かすかというアイデアが合わさらないと、発展望めないと思います。
ジョージ・ルーカスがスターウォーズ作った時は、あの映像を実現できるSFX技術はなかったけど、自分のヴィジョンを実現させるために新技術を開発していったわけですしね。イノベーションは最初にアイデアが来るべきで、とりあえずできるからって理由で開発してもわけわからん、誰も使用しない機能が増えるだけなんでね。日本の家電みたいな。。。
改めてARの映像表現の分野での利用可能性を感じることができたので、参加できたのは有意義でした。
招待状をくださったVuzixさんに感謝です。