映画会社も俳優のエージェントさんたちも中国進出の本気なんだってことなんでしょうねえ。
中国のエンタメ界で活躍した人を表彰するHuading Awardsというイベントに今年はハリウッドスターが何人か出席したそうです。
Hollywood Stars to Attend China's Version of the Oscars – The Hollywood Reporter
日本アカデミー賞には一度も来てくれたことはないのだがなあ。渡辺謙とかは除きますけど。
出席したハリウッドのスターは、クエンティン・タランティーノ、ニコール・キッドマン、ニコラス・ケイジ、ジェレミー・アイアンズ。どうでもいいけど、このニコラス・ケイジの写真面白いな。中国のインタビュアーのマイクってこんなにベタベタと企業ロゴ入ってるの?
Huading Awardsは、スポーツや音楽、映画などの娯楽産業で活躍した人を表彰するイベントで年に数回開催されているそう。2007年に始まり主催は北京のGlobal Talents Media Groupという会社。今回はプロデューサーにDon Mischerというハリウッドの有名プロデューサーを招聘しています。
Don Mischerは、アメリカのテレビの生放送番組やイベントの有名プロデューサーで、本家のアメリカのアカデミー賞中継のプロデュース、ビルボードミュージックアワード、エミー賞、さらには毎年話題になるスーパーボウルのハーフタイムのショーなども彼が手がけています。随分な大物ですね。今回ハリウッドスターが中国のアワードに参加したのも彼が声をかけたんでしょうね。
このイベントをアカデミー賞のような世界的イベントにしようという意気込みでしょうか。
これの他にも中国のワンダグループが「Qingdao Oriental Movie Metropolis complex」という、ユにパーサルスタジオのようなテーマパークと映画スタジオを持った巨大な施設を2017年にオープン予定なのですが、これのイベントにもレオナルド・ディカプリオなどのビッグスターを呼んで行ったようです。
会長の王健林(ワン・ジエンリン)は今中国一の大富豪だそうですが、5年以内に中国を世界一の映画市場にすると意気込んでいるようで、この施設の建設に82億ドルを投資しています。
ちなみにこのワンダグループは全米2位の映画館チェーンAMCエンタテイメントを買収しています。
ハリウッドリポーターによると、この施設で海外の制作会社(ハリウッドの会社でしょう)と30本ほどの映画製作の契約をすでに結んでいるとのこと。China’s Wanda Unveils $8.2 Billion Movie Fund as Hollywood A-Listers Lend Support – The Hollywood Reporter
Wanda has signed agreements with film studios and talent agencies to have about 30 foreign movies produced at the new facility every year, as well as 100 local films.
さて、ワンダの会長が言うように数年後に世界の映画産業の中心地はハリウッドから中国に移るということがあり得るのでしょうか。
中国にはご存知の通り、厳しい検閲や表現規制もあります。今後いろんな問題が噴出しそうな気もします。プロパガンダも含め。
ハリウッドの中国シフトはクリエイティビティを殺すのか
アイアンマン3の中国版は悪役であるマンダリン(ベン・キングスレー)は登場しませんし、ヒロインまで中国人女優に変えてますし、トニー・スタークを助ける中国人キャラクターまで登場します。CNNは「プロパガンダぎりぎり」との映画ライターのコメントを紹介しています。
ハリウッドに抗日映画とか撮られて世界中に公開されたりしたらツラいなあ。。。とか思ったり。。。
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