映像業界の黒船の本命がいきなり上陸です。
ニューズコーポレーションなどが運営するアメリカの大手オンライン配信会社、huluが年内に日本でサービスを開始すると発表しました。詳細は明らかではないですが、テッククランチによると、有料プランのみのよう。日経新聞によると価格は、アメリカの有料プランの$7.99とほぼ同じになるのでは、とのこと。
このhuluの日本進出は地デジなんかよりも、はるかに大きな動きです。
アメリカのドラマや映画が日本で見られるようになるには、日本の配給会社やテレビが配給権や放映権を購入してくれなければいけなかったのですが、アメリカの会社そのものが同社のサービスでそのまま日本で作品をオンデマンド配信するようになれば、大規模な中抜きが発生します。字幕制作の問題もあり、アメリカで放送直後に日本でも配信、というのは正直難しいとは思いますが、相当な大きな変化をもたらすことになるでしょう。
日本のテレビ、映画制作会社もオンライン化に無理矢理押し出される形になり、映像業界は群雄割拠な時代に突入です。
民放５社と電通のスマートTVの話もありましたが、あれはテレビの寡占体制をネットでもやりましょう、みたいな話。huluはアメリカの作品を日本の配給会社も放送局も介さずに中抜きで提供しましょう、という業界のビジネスモデル全体を揺るがす話。
UIの使いやすさはすでに定評のあるhulu。これが成功すれば当然Netflixも出てくるでしょうし、YouTubeのオリジナルチャンネルも控えてます。楽しみになってきました。