SMAPはバルスだった。バルスマップだった。
事前の予想通りだったSMAP×SMAPの生放送の内容
日本中が固唾を呑んで見守った1/18放送の「SMAP×SMAP」。「世界に一つだけの花」の歴代映像を流しながら、ファンからのメッセージを流す冒頭から、黒いスーツで揃えた5人の神妙な面持ちでの謝罪。今回、ジャニーズを抜けると報道されていた4人と、ジャニーズの間を取り持ったと言われている木村拓哉が真ん中。それぞれの謝罪はシンプルなものだったが、草なぎ剛だけは、少し核心に触れ「木村くんがジャニーさんに謝る機会を作ってくれた」と発言。
しかし、それ以上の突っ込んだ内容はなく、生放送パートは数分で終了。どう場をつないだらいいものか、ベテラン西山喜久恵アナですら困惑が見られる表情を浮かべていたが、何事もなかったようにビストロスマップに突入した。SMAPは解散しません、とハッキリした宣言はなかったものの、5人からはこれからもよろしくお願いしますといったニュアンスの発言があったため、結局は元の鞘に収まったということだろう。
放送前の報道通りにSMAPは存続するようだ。予想通りの展開だった。
やっぱり偶然こそ面白いソーシャルメディア
しかし、なにが予想外で面白かったって、Twitterが落ちたこと。つい最近、金曜ロードSHOW!で「天空の城ラピュタ」が放送されて、バルスツイートの数が半減したとニュースがあったばかりだので、余計にSMAPのすごさが際立つ。(ラピュタ放送時にはTwitter社もサーバー臨戦態勢になってんだろうけど)
バルス祭りがなぜ面白くなくなってしまったか、というとそれがユーザーが偶発的に集まって起きた現象だったのに、公式もいろんな企業も乗っかってきて、仕掛けられた感バリバリになってしまったから。ソーシャルメディアの事件は意外性を持って生まれてくるから面白いのであって、予め仕掛けられていたとわかれば冷める。
ただ数分の曖昧な謝罪でTwitterが落ちただけなのだが、笑った。久々にテレビつけながら笑った。あまりにも不意打ちすぎて。
ソーシャルTVアプリ「みるもん」もこうでしたよ。
今回のゴタゴタは、日本の芸能界の閉塞感や古い体質のイヤな部分が見えたり、煮え切らない結末という感はあるけど、過疎り始めていたTwitterの鯖落としという大仕事をやってのけたSMAPとジャニーズは改めてすごいなと謎の感心を抱いてしまった。
ネットでは偶発的な事件こそ面白い。今回の騒動は誰かが台本を書いていたのかどうかわからないが、もしそうだったとしてもTwitter落ちることまでは書いてなかったろうなあ。
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