リアルサウンド映画部に映画アーカイブについての記事を書きました。
「コンテンツ立国」を目指すためには必須? デジタル時代の日本における、映像アーカイブの重要性|Real Sound|リアルサウンド 映画部
以下のポイントを中心に書きました。
- アーカイブは未来への投資である
- 日本の映画アーカイブの歴史から見る諸問題
- デジタルジレンマ
- 中間成果物のアーカイブ
今回、調べていて印象的だったのは、国家機関によるアーカイブは検閲と相性がいい、ということでした。戦中の日本が映画法という法律のもと、検閲のために映画を収集・保存していたことと、現在の中国と北朝鮮の映画フィルム収集率と保存方法が極めて徹底していることを例として挙げています。また国会図書館法が実は映画フィルムも納入対象として明記していながら、附則で免除対象にしている奇妙な現状も議論しなくてはいけないように思います。
とはいえアーカイブがあることで、多くの新しいものがそこから生まれ、研究も進みます。検閲のリストを留意しつつ運用されるのが望ましいということですね。
国立映画アーカイブが2018年よりNFCから発展して発足しましたが、コンテンツ立国を目指す上でアーカイブの充実は欠かせないものです。もっとアーカイブを盛り上げていきたいなと思います。
日本におけるフィルムアーカイブ活動史 (Museum Library Archives)
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映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画 (立東舎)
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