リアルサウンドテックで、12月19日から開催される、東京国立博物館の新プロジェクト「バーチャルトーハク」の体験レポートを書きました。
『時をかける少女』の世界をバーチャルトーハクが再現 「架空」と「実在」が混在する新しい鑑賞体験とは|Real Sound|リアルサウンド テック
「バーチャルトーハク」は、バーチャルSNS「cluster」を利用してバーチャル空間に東京国立博物館の一部を再現し、その中で展覧会を開催しようという試みです。その第一弾として、劇中に展覧会が出てくる細田守監督作品『時をかける少女』とのコラボが選ばれ、作中で主人公が訪れる展覧会「アノニマス ―逸名の名画―」を再現しています。
ユーザーはアバターを選んで、そのアバターを動かして博物館内を見て回ることができます。作中に出てくる絵画や、実在する展示物も見ることができます。
この展覧会は、映画向けに詳細な設定を作り込んでいたものをそのまま再現したものだそうです。映画の中では映されなかった部分も歩いてくまなく見て回ることができます。
「バーチャルトーハク」は、コロナ禍で来場者数の減っている博物館が、新たに博物館の面白さを知ってもらうため、そしてこれからの博物館のあり方、新しい展覧会のあり方を模索する試みでもあります。
実際の体験レポートが記事を読んでいただきたいのですが、まず遠出をしなくても気軽に展示物を見られるのは便利です。そして、架空の展示物と実在のものがとか混在しているバーチャル空間は、リアルと虚構の堺を外してユニークな感覚を与えてくれます。コロナ禍の単なる代替物ではないものとして、これからますます研究を深めてほしい試みだなと思いました。
展覧会の詳細はこちら。
バーチャル特別展「アノニマス – 逸名の名画 -」