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【ネット規制】フランスのスリー・ストライクはコストの無駄との大臣の発言後にすぐ最初の犠牲者登場

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たまには陰謀論でも展開してみるか。。。

photo credit: Antonin Moulart via photopin cc

10月に入り、日本でも違法ダウンロードの刑事罰化と事実上のリッピング規制が施行されてしまいましたね。
ACTAの批准もありましたが、あれはまあ、日本が(一応)言いだしっぺですので、日本が批准するのはある程度規定路線(大変恥ずかしい話なんですけど)。国際条約なので、他の国が批准するかどうかの勝負なので、欧州がこれを否決して以降のACTAに対する風当たりは以前厳しいものがありますし、アメリカ、というかハリウッドもACTAよりもTPPが本命という態度になってきています。

Film Goes with Net ACTAがEUで否決。ハリウッドはこれをどう見たか。 » Film Goes with Net

ところでこれは名言ですね。最初に云ったの誰ですか?

TPPの知財条項は、注目しておかないといけないポイントはいくつもありますが、そのうちの一つに、違反を犯したネットユーザーに対して段階的に警告を送り、それでも違反行為を止めない場合にはISPアカウント停止などの措置を取ることをプロバイダーに義務付けるなどの導入をうたった項目があります。いわゆるスリー・ストライクシステムというやつですね。

これに先行して、スリー・ストライクシステム(Hadopiと云います)を法制化しているのがフランスなのですが、少し前にフランスの文化省の大臣がこのスリー・ストライクに対して、「コストに見合った効果をあげていない」との見解を雑誌のインタビューで語っています。

スリー・ストライクは金の無駄?

ソース:French minister: 3 strikes anti-piracy rule a ‘waste of money’ Culture boss says controversial copyright protection regime isn’t working

コンテンツホルダーとネットユーザーの間でずっと議論になっているフランスのスリー・ストライクルールであるが、今後のそのルールの運用があやしくなってきました。
フランスの文化大臣Aurélie Filippetti氏がフランスの雑誌、Le Nouvel Observateurのインタビューでスリー・ストライクことHadopi法はあまりにもコストがかかりすぎており、そのミッションをはたせていないと発言しています。

「この制度は今度どうなるかは、まだわからないが、現段階で一つはっきりしていることは、合法的なダウンロードの発展というミッションを果たせていないということだ」と彼女はインタビュー中に語っており、さらに年間1200万ユーロと何百万もの警告メールを送るために60ものスタッフを抱えてるが、財政的な観点からみると高すぎる、とも述べています。

Filippetti氏はHodopiの予算を大幅に削減するつもりであると明言し、9月にその詳細について発表すると語っています。(英語のニュースではいまのところ、この詳細は見つけられず)

ただ代わりにこんなニュースがありました。

施行から2年、スリー・ストライク初の罰金命令

ソース:Man fined €150 for illegal downloads

Alain Prévot(39歳)が施行から2年で初めてHadopi法による摘発者となり罰金150ユーロを課せられました。しかしこの男性は違法なダウンロードは行っていないと主張しています。彼自身はインターネットの知識に乏しく、ダウンロードの仕組みそれほどわかっていないと語っており、PCを使用していたのは、彼の元妻だと主張しているようです。

離婚してはいるが、まだ同居状態のようで、以下の記事によるとその元奥さんも自分がP2Pによって違法ダウンロードをしたことについて認めているようで、罰金を支払うことに合意したそうですが、これは全く理不尽なことですね。

このHadopiはインターネット回線の契約者をインターネット使用者と定義していることになりますが、もちろんそんなことは全くあり得ないわけです。僕自身、アメリカ在住時代は、ネットを自分名義で契約していましたが、お金はルームメイトと折半です。でもルームメイトが違法ダウンロードをしたら、僕の責任になるわけですね。
フランスではどうか知りませんが、アメリカではルームメイトの入れ替わりなんて頻繁なので、だれが実際のダウンローダーなのかをISP契約名義によって特定するのは不可能です。

いやまあ、しかし、予算削られそうな瀬戸際にしょっぱい話ですね。。。目に見える効果があがったようでいて、制度の不備が浮き彫りになってしまっています。

そしてどうしてこのタイミングだったんでしょうか。と陰謀論を始めたくなる展開ですが、Filippetti氏はさらに上のような予算削減の他、 インターネットの遮断という措置が制裁として適切かどうについても疑問を呈しているもいるので、先行例として規制派がよく例に持ち出すフランスのHadopiは近い将来見直される可能性が高くなってきてるんじゃないでしょうか。

しかしながら、日本の違法ダウンロード刑事罰化に関しても、家庭で子供が勝手にリビングのデスクトップでP2Pにつないで違法ダウンロードしてました、ハイ罰金200万円です、という事は普通に考えられますので、この事件もしょっぱいなあ、で片づけている場合ではないのですが。。。。

このフランスのケースの場合、すでにこの夫婦は仲違いした状態だったのでいいですけどね。これをきっかけに家族の円満が破壊されたらイヤですね。。。
みなさん、違法ダウンロード刑事罰化が施行されましたが、家族間で疑心暗鬼にならないようにお気をつけ下さいませ。

ちなみに元奥さんがダウンロードしたのは、Rihannaの曲だったそうです。

一部の曲は、こうしてYouTubeの公式チャンネルで無料で聞けるんでP2Pに頼んなくても無料で聞けるものもありますよ、奥さん。

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