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ワールドビジネスサテライト、シネコンの転機特集。ユーザー参加型、官民共同経営など新たな試み

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昨日(7/9)のワールドビジネスサテライトでシネコンの転機特集をやっていると今朝知ったのでガラポンで見てみました。

複数スクリーンを持つシネコンは、1993年に神奈川の海老名に第一号がオープンしてすでに20年が発つわけですが、その数も2010年頃にピークとなり昨年(2012年)は、前年(2011年)のスクリーンの数を初めて下回っています。

そんなこんなでいろいろシネコンも新しい試みを初めているよ、という特集。紹介されていたのはこの7月にオープンしたイオンシネマ(ワーナーマイカルとの合併)、ドリパス、そしてこうのすシネマ。

イオンシネマは、スタジオジブリとのコラボで歴代ジブリのキャラを描いた巨大壁画を展開。風立ちぬの公開に合わせて集客力を強化する戦略とのこと。
全国のイオンシネマにジブリ巨大壁画が登場! 除幕式出席の鈴木P「うれしいです」

イオンの持つ会員数と集客のノウハウをシネコン経営にも生かしていきたいと意気込んでいました。

doripass
ドリパスは、ユーザーからのリクエストに応じて人気の旧作をスクリーンで期間限定上映する試み。番組ではパトレイバーの劇場版1作目の上映の模様を紹介していました。懐かしいなあ。

シネコンでは新作の上映が中心でずっとやってきましたが、スクリーンが複数あるのは観客からすると作品を選択できるので利便性が高い部分もあるのですが、どのスクリーンも客席が埋まるわけではないとう事情もあります。
実際、シネコンに限らず映画館の映画館の稼働率は2割 – Obra de Sobra よしなしごと” target=”_blank”>座席の稼働率は2割程度という数字もあるのですが、新作を上映しているだけのスケジュールでこれを改善するのはなかなか難しい部分があります。

ドリパスはその映画を見たいユーザーのリクエストで上映する作品を決めますので、ある程度集客は保証されています。こうした安定して集客できるプログラムを比較的空いている時間帯(平日の日中とか)、に上映することで稼働率の向上に貢献しています。観客の満足度も上がりますしね。

こうのすシネマは、シネコン激戦区で沿線には熊谷市や大宮のシネコンもあり、私企業が出店するには難しい地域。311までここには民間経営のシネコンがありましたが、地震での設備損傷のため、一旦閉館。
ここを市が買い取り、シネコンをT・ジョイとの共同経営で再オープンした新しいシネコンです。先週金曜日にオープンしたばかりですね。
待望の映画館が本日オープンしました – 鴻巣市公式サイト

行政との共同経営であるという点も新しいですが、地元市民密着型を強く打ち出しているのも特徴。
「こうのすシネマ市民カード」という優待を受けられるカードを発行しているのですが、これは映画鑑賞チケット代を割引するもの。一般だと1800円のところを1300円に割引してくれます。
このカードを作れるのは、鴻巣市に在住・在勤・在学の人。鴻巣に住んでいなくてもいいんですね。発行には在住者は住所が確認できるもの(保険証とか免許証とか)、在学や在勤の人は定期券など学生証などがあれば発行できるようです。

その他、オスカーノミネート作品の中から観客の投票で上映作品を決めるというドリパス的な試みを行っています。
アカデミーセレクション投票結果発表

市民参加型の映画館経営を目指すとのこと。官民一体で新しい映画館の形がここから生まれると面白いですね。

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