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『銀河英雄伝説 Die Neue These』のレビューを書きました

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 リアルサウンド映画部に、『銀河英雄伝説 Die Neue These』のレビューを書きました。

『銀河英雄伝説 Die Neue These』が織りなす重厚な政治劇 混迷の時代をいかに生きるか|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 政治劇として大変すぐれた作品である本作。近未来SFの体裁をとっていますが、描かれているのはこの人類の歴史の蓄積というか、過去の政治劇・歴史劇を観ている印象を抱く作品です。

 原稿は、これまでの展開を振り返り、勢力図がどうなっていて、どの登場人物がどんな立場で行動しているのかを書いて、新シーズンでどんな勢力が台頭して、何が描かれるのかを解説する流れになっています。

 この作品が優れているのは、一言で結論できない対立が描かれる点です。「善政の専制政治と腐敗する民主政治の対比」です。腐敗の独裁と善政の民主主義なら話は簡単ですけど、そうじゃないとこがいい。実際にそうなる可能性はあるわけです。世の中を眺めていても民主主義は上手くいってない部分、たくさんありますよね。

 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
————-
 
 
Point
SFだけど人類史の振り返り、ハイレベルな戦略シミュレーションとしての戦闘シーン
前作までの振り返り、、、人間ドラマを中心に
ラインハルトとキルヒアイスの関係。。。専制政治の妥当と野望、姉のために戦う
ヤンと自由惑星同盟。。。民主主義の理念を守るヤン、本当は歴史化になりたかった、不幸にも戦術の天才だったがゆえに戦火に巻き込まれてゆく
人生のままならなさ
第4シーズンでも見られる理由
世界の縮図:腐敗する民主政治、台頭する専制政治
腐敗する社会の中で自分を見失わずに、信念を持って生きるには
 
 
構成(全体)

Point
SFだけど人類史の振り返り、ハイレベルな戦略シミュレーションとしての戦闘シーン
前作までの振り返り、、、人間ドラマを中心に
ラインハルトとキルヒアイスの関係。。。専制政治の妥当と野望、姉のために戦う
ヤンと自由惑星同盟。。。民主主義の理念を守るヤン、本当は歴史化になりたかった、不幸にも戦術の天才だったがゆえに戦火に巻き込まれてゆく
人生のままならなさ
第4シーズンでも見られる理由
世界の縮図:腐敗する民主政治、台頭する専制政治
腐敗する社会の中で自分を見失わずに、信念を持って生きるには

Intro
第4シーズンが始まる

銀英伝とは
概要;対立する2つの勢力に属する主人公2人を中心に、SFの形を借りて描かれる、壮大な歴史劇であり政治劇、それに翻弄される人々の重厚な人間ドラマ

 

Body1 前作までの振り返り
始まりは・・・
二人の主人公が戦果を上げて出世していく。
その過程で大事な人を失うヤン、ジェシカ

そして、内乱に巻き込まれていく

内乱でキルヒアイスを失い、何のために戦うのかを自問し続けながらも止まれなくなるラインハルト
フェザーンの策略、自由惑星同盟の政治の腐敗の進行、保身ばかりの政治家たちはヤンの人気を恐れる
そして、激突、イゼルローンが危機に
救ったのは、ヤンの義理の息子ユリアンと帝国からの亡命者、メルカッツ提督

彼らのような優秀な人間であっても人生はままならない。ヤンは歴史家になり穏やかな生活をできればそれで満ち足りたはずだし、ラインハルトはキルヒアイスと姉が何よりも大切なものだった。帝国を支配下においてもその心の穴は埋められない。
 

Body2 第4シーズン
民主政は腐敗し、ラインハルトの帝政は民からの支持を得る
第3勢力のフェザーンが経済利権のために暗躍する
世界を支配するのは軍事力か経済力か。

信頼できる部下はいるラインハルト、しかし、心を許せる友がいない
ヤンには、政治家の策略が忍び寄る。
世界の縮図:腐敗する民主政治、台頭する専制政治
イデオロギーよりも保身を優先する政治家ばかりになった
腐敗する社会の中で自分を見失わずに、信念を持って生きるには
 

Body3 総じて
本作は、遠い未来の宇宙を舞台にしたSFだが、描かれていることは人類史の物語
元々、三国志を下敷きにした勢力図から始まる世界観。
政治体制に関する究極の問い・・・理想的な民主政があれば問題はない、だが民主政は腐敗し、帝政が民にとって理想化する時、私たちはどれを選べるのか。
しかし、だれもラインハルトを止められない。キルヒアイスのいない今。
腐敗する民主政を良くする方法もなかなか見つけられない。
まさに現代の世界を観る思いが何度もする

 
 

 
 
————-
 
 
 メモ終わり。

  専制政治と民主政治双方の難しさを描かれ、その中で登場人物たちが最善を尽くそうと努力する、そこに野望や利権や、正義が絡み合い、複雑な物語が形成されていく。一筋縄でいかない抜群に優れた作劇ですね。本当に銀英伝は面白い。

 こういう政治劇をもってアニメで見たいなと思います。
 
 
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