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12月30日コミケにサークル参加します「東地区 “I(アイ)” ブロック 46b」

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 12月30日のコミックマーケットに参加します。サークルでの参加は初めてでドキドキするよ。

 何を頒布するかというと、星海社新書から出した『映像表現革命時代の映画論』の副読本です。

 「副読本って何?」って感じだと思いますが、要するに本の解説です。『映像革命』に収録された全原稿の解説と、未収録となった3本の原稿を掲載した内容になります。85ページの新書サイズです。

 副読本の発想は、DVDの映像特典です。映像特典って、メイキングとか未公開シーンとかが収録されていたりますよね。そういうのが作品理解の助けになって、作品の見方が深まったりすることがあると思うんです。本にもそういう存在があったら面白いかもなという発想です。

 全記事解説は、映像特典に例えるとオーディオコメンタリーで、未収録原稿は未公開シーンみたいなものですね。

 
 目次は以下の通りです。

第一章:書籍から泣く泣く漏れたけど面白い原稿三本

・映画眼とドローンを持った少年『グッバイ、ドン・グリーズ!』
・ギレルモ・デル・トロが「Animation is CINEMA」と言い続ける理由
・機械の眼と機械の脳:映画の著作権とAIの著作権

第二章『映像表現革命時代の映画論』全記事解説

・第一章「現代アニメに息づく映画史」解説
・第二章「実写とアニメーションの間隙」解説
・第三章「フレームレートとテクスチャー」解説
・第四章「実写とアニメーションの弁証法」解説
・第五章「AI時代の演技論」解説

 
 未収録原稿の三本は結構面白いです。書籍に入れなかったのは全体のバランスが悪くなるとか、ちょっと本のテーマから逸れるかなとか、そんな理由であって、内容が劣っているとかじゃないです。むしろ、原稿単体で見たらこっちのが面白いかもしれぬ。

 ちょっと解説すると、『グッバイ、ドン・グリーズ!』のやつは、作中に出てくるドローンを、ジガ・ヴェルトフの『カメラを持った男』を引き合いに出して、ヴェルトフの提唱した「キノグラース」の最新事例を現代アニメに発見する、みたいな内容です。

 ギレルモ・デル・トロのやつは、アカデミー賞の中でのアニメーションの扱いについて。

 AIと映画の著作権は、今まさに文化庁でも審議しているAI創作物の権利をどうするかについて、映画の歴史を参照しようというものです。映画って誕生当初は、「機械で写しただけ」だからという理由で著作権がきちんと認められてない時代があったんです。そして、今新しい「機械」のAIをめぐって権利をどうするかの議論が起きていますが、映画の著作権が辿った歴史に重なる部分があると思ったので、書いてみた次第です。

 書籍の全記事解説は、15記事をそれぞれ1000文字前後で解説したものです。何考えて書いたかとか、構成をどうしたとか、ざっくばらんに語っております。

 副読本という位置づけですけど、これ単体で読んでも面白く読めると思います。もちろん、書籍と合わせて読むとさらに面白くなります。新書のサイズで作ったので、『映像革命」と合わせて本棚にしまいやすいはず。表紙の色合いは『映像革命』の帯の色を意識しています。
 

 サークルの場所は、「東地区 “I” ブロック 46b」です。以下の地図の赤丸のところです。東1の入り口が一番近いと思います。

頒布代はワンコインで払いやすいだろうということで、500円にしました。

年末お暇な方はぜひお立ち寄りください。事前にリストバンドは買っておいた方が当日楽です。お近くのアニメイトで購入できるので、お求めになってくださいね。
 
『映像表現革命時代の映画論』の購入は以下の写真をクリック!

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