このブログでも何回か米国アマゾンの映像制作分野の新しい才能を発掘するプロジェクト、Amazon Studioについて書いてきました。
最近、Amazon Studioでは4つのシリーズものの企画をDeveloping slateでピックアップしたようです。
Developing slateとは、アマゾンが実際にAmazon Studioに寄せられた企画の中から、実際に映像化に向けて進めていく企画を選抜したもの。
今回、Amazonは4つのシリーズものの企画をDeveloping slateに登録したようです。
Amazon Studioとは、スタジオとある通り、Amazonが構想するインターネット時代の映画制作スタジオの実践で、世界中から企画をエントリー可能で、amazon studioに登録している世界中のクリエイターを企画のコラボやデベロップを行えるシステムのこと。
毎月コンテストが開催され、ベストムービーアワードは100万ドル、脚本賞は毎月2本選出され、それぞれ20万ドルの賞金が与えられる。
さらに年間単位のエントリーも応募しており、こちらの賞金は、ベストムービーが1000万ドル、脚本賞は100万ドルがもらえます。
詳しくは以下のエントリーをお読みください。
インターネットの「サンダンス」、アマゾンスタジオは映画制作の未来を変えるか。
そのAmazon Studioですが、最近のNetflixやHuluがオリジナルコンテンツのドラマシリーズを手がけていることをうけてか、Amazonのオンデマンドで配信するためのオリジナルコンテンツ制作に向けて動き出していました。
Amazonがオリジナル映像コンテンツ制作へ
オリジナルコンテンツの供給元として、Amazon Studioを活用しようというわけですね。
上のリンクでも紹介しましたが、Amazonは企画のデベロップをできるプロの人材を募集していたのですが(特にコメディができる人、というけっこう具体的な内容で)、ようやく企画を煮詰める体制が整いつつあるということでしょうか。
今回選ばれた4つの企画は、3つがコメディ、1つはキッズショー。
いかにその4つの企画を紹介してみます。リンク先のプロジェクトのページから予告編やスクリプトを読むことができます。
・The 100 Deaths of Mort Grimley
プロジェクトページ:http://studios.amazon.com/projects/10538/?ref=tsm_1_astu_mortannounce#player/scripts
概要:アニメーションコメディ。
Mort Grimleyという男はアクシデントで自ら命を絶ってしまい、地獄に落ちたてしまう、アクシデントで死んでしまったMortはそこで地獄の悪魔に取引を持ちかけられる。その取引は1000人の自殺者を用意すれば現世に返してやる、というもの。もし失敗すれば彼が嫌う教育ママと一緒に地獄の業火に永遠に焼かれる。
ジャンルとしては、ブラックコメディですかね。
・Doomsday
プロジェクトページ:http://studios.amazon.com/projects/11558/?ref=tsm_1_astu_doomannounce#player/scripts
概要:フェイクドキュメンタリー形式の作品。
この世の終わりは必ずやってくる。この番組は、そんなこの世の終わりに対してどんな備えをしているかを紹介する番組とのこと。サバイバルを学ぶ人や、変な宗教の教祖までいろんな人がでてくるらしい。
これもなんかブラックな企画ですね。
・Magic Monkey Billionaire
プロジェクトページ:http://studios.amazon.com/projects/10179/?ref=tsm_1_astu_monkeyannounce
概要:お金持ちのマジシャンが亡くなり、残された2匹の猿とウサギのアシスタント。彼の財産がなぜか猿にのみ相続されることがわかり、様々な騒動が巻き起こる。
ブラックなアイデアばかりですね。。。
・Buck Plaidsheep
プロジェクトページ:http://studios.amazon.com/projects/10629/?ref=tsm_1_astu_buckannounce
概要:これが子供向けの企画。チェックの柄の勇敢な雄の羊が、様々な乗り物を乗りこなしながら色んな問題を解決するお話。
完成予定がいつになるのか、公表されていませんが、Amazonもオリジナルのコンテンツ作りの動きが具体的になってきました。
これが新しい映像制作のプラットフォームになったら面白いですし、新しい才能の発掘の場になってくれるといいですね。アマゾンがハリウッドに変わるスタジオになれるかどうか、注目してます。