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ドコモとKDDIも定額動画オンデマンドサービスに参入。日本の映像オンデマンド時代は明けるか

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電子書籍元年とか、元年で表現するのもあんま好きじゃないですけど、2013年が動画の定額オンデマンドの元年になってくれたら嬉しいなあ。

スマホ向け動画、TVにも配信 ドコモやKDDI

NTTドコモとKDDI(au)はそれぞれ春にインターネット経由で映画や音楽を配信する「スマートテレビ」のサービスを始める。自社のスマートフォン(スマホ)に月額500円前後の料金で提供しているコンテンツを加入者の自宅のテレビなどで視聴できるようにする。CS放送やCATVなど多チャンネル放送との競争が進み、映像配信サービスの料金低下につながりそうだ。

スマホ向け、と書かれると、スマホの小さい画面用なのかと思ってしまいますが、そういうわけではなくて、きちんとして動画配信だと思われます。Huluのような定額で好きなだけ見れるようになり、スマホやタブレットと共用してマルチデバイスから楽しめるサービスになるのでしょう。


コンテンツの数はドコモ、KDDIとも4~7千ほどの数からスタートになるようです。スタート当初はHuluのコンテンツ数には及びませんが、月500円という低価格で観放題というのは非常に魅力的。アメリカのNetflixでも8ドルですから相当安い金額です。

通信キャリアがこうしたコンテンツ配信をテレビにまで拡張していく戦略の背景には、モバイルでの収益構造をAppleやGoogleに抑えられてしまっていて、新規開拓していく必要と、キャリアは通信網だけ提供するだけの入れ替え可能な土管化を防ぐため。契約囲い込みにコンテンツの充実をはかろうということですね。

こうしたストック型のコンテンツ提供が動画にまで及んできたということは非常に喜ばしいことで、どんどんサービスの充実度で競争していただきたいな、と思いますが、変に価格競争に走ってコンテンツ安く買いたたいて製作会社もテレビ局もそっぽを向くという事態を招かないように十分戦略的に事業展開してほしいな、と思います。

このオンデマンドの分野はGoogleはそのうちアマゾンも参入してくるかと思います。映像コンテンツがネットでますます身近にこの1年なると思います。ていうかそうあってほしい。

そうして健全な競争が上手く回れば、今度は独自コンテンツで差をつけようという話に当然なってくるでしょうから、そうしたら映像制作の需要ももっと増えますね。

コンテンツ製作者にとってはいい話です。既存販路ではもう作品がなかなか売れにくくなっています。DVD配給の仕事にアメリカで関わっていましたが、今がホントに流通の主流がネットに移ろうとしている過渡期で、どこもかなりその苦しみを味わってるみたいです。

テレビなどの既存の映像コンテンツのプラットフォーム事業主には厳しい競争相手になるかもしれませんが。ケーブルテレビやひかりTVなども競合になりますね。今までは使いにくいインターフェイスでも許されている部分がありましたが、通信キャリアはおそらくスマートフォンをそのままリモコンに使えたりといった使い勝手についても工夫をしてくるでしょう。

ちなみにソフトバンクもスマテレという映像サービスを開始します。先駆けて発表してますが、サービス開始はまだですね。
ソフトバンクのスマテレに期待すること

通信キャリアの競争は、これからリビングのテレビでも展開されることとなります。それが日本の映像オンデマンド時代の幕開けとなりますかどうか。

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