アメリカではネットに繋がるテレビのほとんどにNetflixのアプリが入っているんですよね。Netflixは間違いなくスマートTVのキラーアプリとなっていますね。
Netflix視聴はテレビで。「テレビの有り方」の移行を象徴する動向
Netflixをテレビで視聴している人が急速に増えてきていることが、米調査会社NPD Connected Intelligenceの公式ブログによって分かった。
昨年最後の四半期では、テレビをインターネットに接続している人たちの40%はNetlixを視聴しているという。そしてストリーミングビデオの視聴者達もPCでの視聴から、大きなスクリーンでの視聴へと移行している動きが見られるという。現在、LG電子やサムスンのインターネットTV(スマートTV)には、Netflixのアプリが搭載されている。
2012年の第四4半期のNetflixのアプリ使用率をPC、テレビ、タブレット、モバイルの4つで分類すると、テレビからの利用が40%と一番多いという結果になっていますね。
Netflix Is Not A Channel?
ついでPCが14%、タブレットからの利用も13%とほぼPCに並んでいます。Netflixの利用は圧倒的にテレビからが多いですね。
Netflixは月額定額制で映画が見放題となるオンデマンドサービス。現在会員は2700万人を突破し、アメリカの映像オンデマンドサービストップのシェアを獲得しています。
このオンデマンドをテレビから楽しむのが当たり前、というのはテレビが時間軸とチャンネルに縛られないということなので、テレビという端末からのコンテンツを消費する際のマインドとしては大きな変化をもたらすでしょうね。
望んだものを選んでいつでも取り出せる状態ですから。
この言葉が非常に印象的です。
NPDデバイス担当主任のジョン・ブッフォーニ氏はブログで説明している。Netflixは、従来のチャンネルではなく”メニュー先”となることで、テレビの定義を変えたとしている。
豊富なメニューとともに、Netflixはすぐれたレコメンデーション機能を持っているので、それも利用の促進に大きく寄与しているでしょうね。アメリカの多チャンネルの中から見たい番組を探し出すのは一苦労なのです。テレビモニタにレコメンデーション機能つきのコンテンツプラットフォームがあればそっちに流れるのは必然だと思いますね。日本の場合、ケーブルTVのシェアがアメリカほど大きくなく、多くの人が地上波だけ見れる状態ですから、チャンネル数が少ないので、この辺の感覚は大分異なるでしょうが。
アメリカでは、テレビ受像機におけるコンテンツ占有率のシフトが確実に起こっていますね。
日本ではテレビという端末におけるオンデマンドサービスはどこがリードしていくことになるんでしょうか。ひかりTVの会員数は200万人を突破ですが、NTTの営業力を発揮してまだこの数字。Huluもまだまだ日本では会員数が少ないです。アクトビラは。。。。まあいいか。。
日本では、そこに主要携帯キャリア三社も参入してきて、群雄割拠な状態になりつつありますが、どこが抜け出すのでしょうか。
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