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大きな物語が破裂したポストモダンなブログ界でブログを書き続けること #ブロガーサミット

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bloggersummit

朝少し時間が出来たので、制限時間内でブロガーサミットを振り返りつつ、自分のブログ遍歴でも振り返ってみようと思います。

ブロガーサミットの詳細に関してはいろんな人が書いているので、興味ある方は検索して読んでいただくといいと思いますが、とにかく感じたことはある種の閉塞感をみなさん感じているようだということ。

それはブログに限らずソーシャルメディアに当初あった期待にも似た部分があるのかもしれないですが、ブログによって個人が情報を発信するようになって、社会全体の情報のあり方が変わるのではないか、という期待がくだかれた後の時代なんでしょうね、今は。

IT戦士さんだったか、それとも他のどなたか仰っていたのですが、世の中変わる、と思い、マスメディア死ぬんじゃないか、と思ったけど、何年か経ってみて気づいたら案外マスメディアもしぶとく、相変わらず個人発信のメディアの社会における影響力は限定的だな、という状態が今の状態。

かつてはもうちょいブログやるにも夢があったのかもしれません。個人が発信したい情報でもってお金を稼げる時代が来るという期待感とマスメディアに変わる情報媒体になり得るという期待館が多少なりともあった時代が過ぎてしまったんでしょうね。

ブログでメシを食っていきたい人、と会場でアンケートを取った時に、パラパラとして手が挙らなかったのも象徴的な気がします。もうあんまりブログで食えるという夢が見づらくなってるし、登壇した人もそういう夢を声高に語ることもしなかった。

ではブログなんで書くの?という問いに対して、なんとなくあり得る回答は「発信するのが楽しいから」以外にはなく、なんとなくブログというとても自由なフォーマットで、自己を発信する楽しさを広めたい、というニュアンスは徳力さんからはひしひしと伝わるのです。
金がからむと胡散臭くなるので、純粋な喜びとしてやる、のは正しいのかもしれませんが、かつてはお金も含めてもっと夢があったんでしょうね。

ブログに限らずインターネット全体に言えることかもしれませんけど。特にネット選挙が失敗に終わってしらけムードが漂っている今だから余計にそう感じたのかもしれません。

でもブロガーって肩書き格好わるいというツイートが紹介されたりもしてましたが、ブログ書いて生計立てるのがカッコいい事じゃないと思われちゃってるわけですからね。大きな夢が壊れてるよね。プロブロガー(笑)みたいな雰囲気ありますもんね。どうしてこうなった。

で、そういう「大きな物語」が破れた後のポストモダン風な今のブロゴスフィアにおいて、僕自身毎日のようにブログ書いているわけですが(このブログだけでなくもう1つの方も含めてね)、何で書き続けてんのよ、って質問されたら「楽しいから」以外に答えようもないのは事実で。

元々、僕はそんなに書くことがすごい好きってわけではなかったです。2005年くらいにブログ書いてた時期があってでもすぐに止めてしまって、ミクシイとかマイスペースやってたわけですが、Twitterを初めてから再びブログをやるようになりました。しかも自分のドメインを取って。以前はライブドアとかseesaaとか無料のブログやってたのが、なぜかコストがかかることをし始めました。
Twitter初めて気づいたのが、自分はけっこう云いたいことがあるんだな、ってこと。そして140文字では言い切れないこともたくさんあることに気づいたんで、ならばブログかなあ、と。個人ドメイン取ってレンタルサーバー借りて始めたのは多少なりともランニングコストかかってれば、少なくともその元を取るために書き続けるだろうと、と思ったから。
その選択は結果的には正解で、元を取ろうと書き続けていくうちに、書くこと自体が習慣として根付き、気がついたら書くことが好きになってました。

ただ結局「好き」しか残っていなかった。別にブログを通じて仕事もらったこともないですし。ただテレビや映画の業界の方にそれなりに読まれているようで、それはとても嬉しいのですけど。

今回のブロガーサミットは過去10年を振り返るのが主でこれからの10年でどうなるか、またはどうしていくべきかはあんまり議題に上がらなかったんですが、僕個人の話でいえば相変わらずずっと書いてるんじゃないですかね、ブログ書き始めたおかげで書くの好きになっちゃったし。

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