日本の映像オンデマンド配信市場も徐々に参入企業が増えてきて、コンテンツライブラリーも各社充実してきて嬉しい限りです。
11月26日には、アマゾンもこの分野に参入。「Amazonインスタント・ビデオ」のサービスを開始しました。
本家アメリカとは違い、Prime会員向けの見放題サービスはなく、タイトルごとのレンタル・販売のみをまずは展開。本来オンデマンドサービスで威力が大きいのはHuluやNetflixのような定額見放題のサービスではありますが、局や配給業者との折り合いがつかなかったのでしょうか。
プレスリリースには26000本以上の映画やテレビ番組という記述がされているので、開始時点では約26000本からのスタートと考えてよさそうです。
Amazon.co.jp、映像配信サービス「Amazonインスタント・ビデオ」ストアをオープン
さてAmazonインスタント・ビデオ」のトップページはこちら。
Amazon.co.jp: Amazonインスタント・ビデオ
どんな作品を扱っているのかな、と左サイドバーのカテゴリ欄に注目してみると、なんと現在一番多いのはアダルトコンテンツですね。
アダルトコンテンツのオンデマンドサービス自体は、DMM.comなども取り扱っていますから特に珍しくもないですが、海外の大手サイトとしては珍しいんですよね。Appleのアダルト嫌いは徹底してますし、Google Playもアダルトコンテンツはありません。もちろんHuluにも。
しかし、アダルト作品のデジタルコンテンツのやはりとても需要があって、対面で購入するのが憚られるものですから、デジタルで1人で完結できるのは大きいのですよね。電子書籍でも市場を牽引してるのはアダルトコンテンツだという説もあります。
アダルトコンテンツのオンデマンドを利用する際に心配するのは、サイトの信頼性です。やはりインターネットはあやしいところもいっぱいありますし、特にアダルト関連には危ないサイトも多いですから、クレジットカード使ったりするのも怖いのですけど、アマゾンならすでに実績あるので安心です。
かつてVHSの普及に大きく貢献したのはエロビデオだったという説は有名ですけど、性欲は食欲と並ぶ人間の欲求ですから、エロコンテンツは需要ありますからね。
それなのに、巨大プラットフォームであるAppleやGoogleはどんどんポルノ排除の方向に舵を切ってるので、もったいなあ、むしろ誰もが安心してエロコンテンツを使えるようにするのがプラットフォームを担う企業の責任じゃないかと常々思ってた僕としてはアマゾンがアダルトコンテンツを扱うのは高く評価したいところです。
安心して利用できそうな大手が扱わないから、怪しげな連中がそこを埋めようとするわけですからね。変なサイトにひっかかる人も増えちゃうかもしれません。
AppleやGoogleがシャットダウンしたところで、ニーズは消えないですから。
なので、アマゾンさんには通常のドラマやアニメ、映画の充実ももちろんですが、アダルトコンテンツも引き続きがんばっていただきたと思います。
とりあえず、一般映画でもエロい部類に入るブラック・スワンのリンク貼っておきますね。