マーク・レイ52歳。職業はファッションモデル兼フォトグラファー。身長188cmのスタイルバツグンでハンサムなニューヨーカー。普段は高級ブランドに身を包む彼を見て、誰もがあんな風になれたらと憧れるだろう。
しかし、彼は実はホームレスなのだ。住処は雑居ビルの屋上。家族も恋人も持たず、6年間もホームレスとして生活している。
映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」はそんな、奇妙なホームレス、マーク・レイの生活に密着したドキュメンタリー映画だ。ニューヨークで公開され大きな反響を生んだ作品で、音楽をクリント・イーストウッドの息子、カイル・イーストウッドが担当したことでも話題になった。
監督はマークの友人であり、自らもファッションモデルとして活動するトーマス・ウィルテンゾーン。本作製作のきっかけは、ある日マークから、彼の生活のことを打ち明けられて仰天しつつも、新しいライフスタイルとして興味深く思ったことになるという。
ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭2014で、メトロポリス・コンペティション部門で審査員賞を受賞した本作。日本では、2017年1月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷他全国で公開となる。
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【出演】マーク・レイ
1959年6月25日生まれ、57歳。ニュージャージー州出身。少年時代は5人家族の中で育った。高校時代はスポーツをやっており、サウルカロライナのチャールストン歳額の経営学部で教養課程の学位をとって卒業した。ニュージャージーの輸入業者で働いた後、4年間ヨーロッパでモデルとして活動していた。1994年、演技の学校へ行き写真家としても働き始める。2000年にモデルとしてヨーロッパへ戻ったあと、2007年にアメリカに戻り、ファッション・ウィークの期間中、『デイズド・アンド・コンフューズド』誌用の写真を撮影した。そしてニューヨークでホームレス生活をしながらモデル兼フォトグラファーとして働くようになる。