ハフポストに『ビリーブ 未来への大逆転』で最高裁判事ルース・ギンズバーグを演じたフェリシティ・ジョーンズにインタビューしてきました。
「女性差別は男性をも苦しめる」━━アメリカ最高裁判所の女性判事が、ポップアイコンとなるまで | ハフポスト
史上2人目の女性最高裁判事として有名なギンズバーグですが、この映画は彼女のロースクール時代から、最初の裁判までを描いています。
女性の権利獲得のための戦いで有名な方ですが、最初の裁判は男性に不利な法律を是正するための裁判でした。しかし、その法律、は社会の中の女性差別がねじれた形で現れたもので、男女平等を実現するための突破口としてギンズバーグはこの裁判に目をつけました。この判例は、アメリカでの性差別による最初の違憲判決となりました。
この判例が示すことは、女性差別が社会にあると最終的には男性にも不利益だということだと思います。両親の介護をしたくても、男であるというだけでその控除を申請できなかったんです。
フェリシティ・ジョーンズは、役作りのために、過去のギンズバーグのオーディオテープを何百時間も聞いたそうです。そこで彼女が発見したのは、ギンズバーグは、ブルックリン訛りを封印しながらしゃべっていたということでした。
映画を観る人は、今のギンズバーグと比べるでしょうから、今の発音に合わせた方が高く評価されたのだろうと思いますが、フェリシティ・ジョーンズはより真実に近い芝居を選択し、ブルックリン訛りを抑えた芝居を選択したとのこと。
映画は憲法を守る、法律を守るとはどういうことかについて考えさせられる面もあります。盲目的に従うことは法を守ることではないんですね。理念を理解し、時に変えるために戦うことが守るということなんだということが、ギンズバーグの姿勢から学べると思います。見応えある作品なので、是非多くの方に観てほしい作品です。『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマーも良い味だしてます。アーミー・ハマーが料理するシーンがたくさん出てくる映画です。
汐文社
売り上げランキング: 45,324
© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.