ハフポストに、是枝裕和監督や深田晃司監督らが、日本映画の未来の持続可能性のために、団体設立を目指す権利能力なき社団「Action4Cinema/日本版CNC設立を求める会」の会見を開いたので、出席してレポート記事を書きました。
「日本映画から多様性が失われる」と是枝監督ら。映画産業の共助システム目指し、日本版CNCの設立求める | ハフポスト アートとカルチャー
「日本版CNC」と彼らが呼んでいますが、CNCとはフランスの映画助成システムです。文化助成の先進国であるフランスを例として日本でも同様の仕組みを作って欲しいと各関係者に働きかけることを目的にした団体です。
韓国の映画産業は成長著しいですが、その背景にはフランスのCNCをお手本にした助成制度があります。
詳しい内容は記事を読んでいただきたいですが、このシステムは映画産業だけを救うものではなく、広くアニメなども含む映像産業全体を底上げするために必要なものだということはここで記しておきたいです。
儲かっているところと儲かっていないところの格差はどんどん激しくなっていて、これを放置すると業界全体が細っていくことは確実。持続的に成長可能な産業モデルを構築するための手段なのです。
CNCは映画だけでなくテレビ番組、アニメーション、テレビゲームまで対象に助成しています。日本も広くメディアミックス全体を巻き込むような支援制度を作れれば、日本のカルチャーは今よりも大きく豊かに発展できるでしょう。
とても重要な動きだと思うので、応援していきたいと思います。
フランスと韓国の支援制度の詳細は以下にあります。参考にどうぞ。
フランスのCNC
France_Fundsandaidinfo.pdf (unijapan.org)
『フランスにおける映画振興に対する助成システム等に関する実態調査 報告書』のためのささやかなガイド | Arthouse Press 藝術電影館通信
韓国のKOFIC
SouthKorea_fundsandaidinfo.pdf (unijapan.org)