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『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の上映形態について書きました

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 シネマズPLUSに、『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の上映形態について書きました。

 『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』“映画館”は映画・配信・テレビの垣根がなくなる? | CINEMAS+

 テレビシリーズで放送した映像を映画館で上映するのはどうなのか、という議論がありますが、もうテレビとか映画とか、そういう垣根を考える必要はなく、配信で自宅にいながら映画館の作品なみの予算をかけたものを観られる以上、これはこれで良いのでは、ということを書いています。

 というか、配信オンリーの作品で、「これは劇場で観たいよな」と思う作品いっぱいありますよね。もったいなくないですか。「鬼滅の刃」みたいに、むしろ映画館でどんどんやってくれって思います。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。 
 
 
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テレビと配信、映画の垣根がないのなら、これもありではないか。
上映形態の是非と映画の輪郭

今、映画館で観るべきと思える豪華な映像は、配信やケーブルテレビの作品にも数多くある。。。それがなんで劇場で観るチャンスはないのだろうか。

今回の鬼滅の刃は、その状況を考えるチャンスでは。
興行という言葉の意味

日本映画興行史研究
 

Thesis
映画館のコンテンツは変わっていく、映画館」という名称は実態に即しているのか
 
 

Point3つ
テレビで放送済みの作品が大ヒットすることをどうとらえるか
映画やテレビ、配信の垣根は崩れている。
劇場体験は「映画」という枠をもうはみ出て拡散しているのでは
映画館で観たいコンテンツはもっとあるのでは。
 
 

Intro
鬼滅の刃、ワールドツアーが大ヒット。3日で11億円で一位

映画作品かというと、微妙な上映形態、これが一位になるのは事件

しかし、映画館の大画面と音響で観ると確かにすごい映像であることは否定するのが難しい。

果たして、映画館のコンテンツはどうあるべきか
 
 

Body1 配信の伸びで映画の垣根は崩れた
HBOのケーブルテレビはクオリティが以前から高かった。

そういう時代から配信全盛の時代になり、もう映画作品並の予算と映像クオリティ、監督の作家性まで含めてそん色ない映像作品が大量に出てきた。

映画と配信作品のクオリティの差がない。
なので、ここ数年ずっと映画館の存在意義は問われ続けている

そこにコロナが遅い、映画館用の作品が大量に配信に流れてますます垣根はなくなっていった。

配信サイトは、配信用も映画館用も等しくカタログ化する

そういうものに映画館側はどう対抗するのか

垣根がないのなら、映画館でかける映像コンテンツも、従来の「映画」の枠にとらわれないでいいのでは。

鬼滅の刃ワールドツアーは、その好例として出てきたと言える。

大画面と迫力の音響、静音設計で映像コンテンツは輝くし、観た人だってやっぱりそこで一度観たものでも感動してしまうことがある。
テレビやスマホで観るのとは異なる鑑賞体験があることが映画館の強みであることを再認識できるコンテンツ。

そういう意味では「映画」というパッケージにこだわる必要ないのでは。

今、BTSのライブドキュメンタリーも世界中でヒットしている。北米市場でも5位に入った。

日本では嵐のライブや滝沢歌舞伎も大ヒットした。

どうして、わざわざ映画館にそれらを見に来るか。そこで観るとコンテンツは特別に輝くから

 
 

Body2 ほかにもいっぱいあるのでは
アメリカの配信映像作品は金もかけて、一流のクリエイターが作っている。はっきり言って、自宅だけの鑑賞ではもったいないと思える作品が大量にある。

筆者はハウス・オブ・ザ・ドラゴンの映画館での特別試写で第一話だけ観たが、すごかった。
二話以降を自宅で観ないといけないのが残念でならなかった。

昨年、ネットフリックスはナイブズ・アウトの続篇を北米で一週間限定で限られた劇場で公開したところ、週末興行収入3位だった。自宅で観られるものでも映画館で観たいニーズはアメリカにもあるのでは。

鬼滅の刃は北米でも大成功してほしい。もしかしたら、アメリカの自宅で観られるものをわざわざ映画館で観たい人がいることに気が付くかもしれない。
 
 

Body3 映画館という名称は時代にあっているのか
映画館は映画を上映する場所から、そう呼ばれているんだと思います。

1903年に、初めて常設で映画を上映する場所が浅草にできました。電気館
この時、映画はまだ活動写真という名称だったから、活動写真常設館とか呼ばれていた。


それ以前は芝居小屋で活動写真も上映していた。

時代が形態が変われば、名称も変わっていく。
今、「映画」だけを上映していない、いつシネコンに行っても映画以外のコンテンツは上映されていることが多い
ODSのボリューム

2022年は358本もあった、147億6300万の興行成績・・・結構バカにできない数字
2021年は239本だった。1年で100本以上増えた

 
 

Body4今後
今年は、テレビアニメ関連では、『推しの子』第一話90分が先行で劇場公開される

昔から、テレビアニメを再編集した総集編上映はあったし、OVA作品を劇場展開する試みもあった

最近はコナンがテレビシリーズの関連えぴそーどをまとめて上映している。

アニメは映画という枠組みにとらわれずにいろんな上映形態にチャレンジ、開拓していると言える。

従来の枠に固執すべきか、どうなのか。
映画という枠の作品は、今は映画館だけでなく配信ストレートの作品も多くて、映画館の外に出ていっている。

映画館もいろいろ逆に取り込むべきでは。

多分これからどんどんいろんな試みが出てくる。

映画館は映画館でなくなる。それはポジティブな意味で
あの空間の面白さ、貴重さが映画ファン以外にも広がるという意味でもあるのでは。

あの空間で観たら輝く映像作品は、そこかしかに眠っているはず。それを掘り起こすべき。

 
 
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 メモ終わり。

 今、多くの人がイメージする映画館の上映形態って、映画が誕生したときかた当たり前だったわけじゃないんですよね。時代が変われば上映形態も変わるので、僕が「鬼滅の刃」の試みを基本的に肯定しています。

 今年はテレビアニメ『推しの子』の第一話が90分あって、それが映画館で先行上映されるので、それも楽しみですね。
 
 
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